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今年も「ボージョレ・ヌーボー」の解禁に世間は湧いていた。
フランス政府は、フランス中東部、ローヌ県北部の地方にあるボージョレ山地の日当りの良い東斜面で栽培されているブドウから造る新酒「ボージョレ・ヌーボー」の解禁日を「11月の第3木曜日午前0時」と決めている。
その「ボージョレ・ヌーボー」について、2010年11月18日付の時事通信が、2011年から「ボージョレ・ヌーボーのペットボトル入り商品」が姿を消すかもしれない、と報じていた。
ペットボトル入りが姿を消すかもしれない理由は、
◇ボージョレワイン委員会が「ボージョレ」を名乗るための条件に「瓶詰め」を加えた
◇ペットボトルについては、品質保持やボージョレのイメージの点で問題がある
ということからきている。
今後の手続き的には、このボージョレワイン委員会の決定について、フランスの認証管理機関の審査を通れば、2011年中にこの案が導入されるらしい。
ペットボトル入りワインは、ボージョレに限らず、流通コストが抑えられる点から、ワイン以外のお酒にも、最近は適用されつつある。
しかし、この「ボージョレは瓶詰めであること」となると、実質的にボージョレ・ヌーボーであっても、ペットボトル入りであると、名乗れなくなる。
ちなみに、2010年のボージョレ・ヌーボーの各社が販売している価格をチェックすると、フルボトルで約1500円前後、ペットボトルのフルボトルだと、980円程度であり、ビンよりも500円程度安い。
ペットボトルのハーフサイズなら、480円と500円を切るから、相当安く感じる。
わたしは、個人的に飲むなら、安い方がいいから「ボージョレ・モドキワイン」や「ボージョレ地方のブドウで作った新作のワイン」(笑)などの名称となり、「ボージョレ・ヌーボー」を名乗れないとしても、ペットボトルの商品で十分だ。
品質面では、確かに、何年か保存するなら、ペットボトルは問題ありかもしれないが、ボージョレは、基本的に、さっさと飲みきるものだから、ペットボトルで問題ないはずだ。
ワイン委員会がペットボトルを反対する理由は、「瓶詰めでないと安っぽい印象を受ける」というブランド面であろう。
それにしても、そもそも「ボージョレ・ヌーボー」は「新作ワイン」っていうだけで、濃縮還元ぶどうジュースみたいなシロモノなのに、フランス政府なのか、日本の流通メーカーなのか、分からないが、マスコミが大騒ぎすることによって、日本の一般消費者の中で「ブランド化」されてしまった。
ワイン委員会は、「日本の一般消費者に、ホンモノのワインに興味を持っていただくために広く流通させる呼び水的役割がボージョレ」という販促商品という位置付けで、変に高級ブランド化せず、もっと敷居の低いものとして戦略付けすべきじゃないのかな、と思う。
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