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2010年11月16日に、霞が関の文部科学省で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎教授らが記者会見を行い、6月13日に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」がイトカワから持ち帰ったカプセルに地球外部質と特定された約1500個の微粒子があったことを発表した。
記者会見で、川口教授は、「500点満点の成果」と評価した。
確かに、その成果は、
◇直接持ち帰った地球外物質のサンプルは、月以外では世界初
◇太陽系の起源を探るデータとして重要
なので、個人的にも、日本人として素直に大喜びしたい。
しかし、なんだか、キナ臭く、引っかかるのだ。
そもそもこの「はやぶさ」プロジェクトは、1990年代前半から始まり、2003年5月9日に打ち上げられた。
イトカワから持ち帰ったサンプルにばかり注目が集まっているが、本来、このプロジェクトの目的は、
◇月や惑星の探査技術の基礎確立
◇小惑星からサンプルを採取する自動制御技術の確立
◇衛星の大気圏再突入技術の確立
などであった。
結果論からすれば、予定は大幅に狂ったが、「はやぶさ」は、一時は、通信が途絶えて行方不明になり、4つあるエンジンもすべて一時停止し、最終的に1つのエンジンが起動してまさに「満身創痍」の状態でサンプル採取して地球に帰還したから、なんとなく任務を果たしたように映る。
しかし、そもそものプロジェクトの目的は、イトカワのサンプル採取よりも、先に挙げた「探査技術の確立」だったのではないだろうか。
「探査技術の確立」ということで言えば、
◇「はやぶさ」との通信が途絶えた原因
◇「はやぶさ」のエンジントラブルの原因
◇「はやぶさ」がイトカワに着陸した際にサンプルがちゃんと採取できなかった原因
に関しては、「はやぶさ」本体が、大気圏再突入で、燃え尽きており、「各トラブル」の原因究明は不十分なものとなるだろう。
天文学者、物理学者にとっては、「サンプル採取」は、「500点満点」の大成果であると思うが、機械、通信、制御系の技術者にとっては、次につながる十分なミッションを果たしたといえるのか、疑問である。
だいたい、世界が「小惑星探査」に取り組んでいないのは、国家戦略としてビジネスに繋がりにくいためだ。
「人工衛星技術のさらなる確立」であれば、気象・海象測定、通信、軍事技術などで他国を上回れば、ビジネス面で莫大なメリットが出てくる。
だから、各国は人工衛星技術に資源を集中させているわけで、惑星探査は、後回しになっているのだ。
あと、この「記者会見と発表」が、少し、いやらしく感じるのは、タイミングである。
18日にJAXAの再事業仕分けが始まる。
事業仕分けに向けて、2014年から予定している「はやぶさ2」など宇宙開発分野の予算については、「太陽系誕生解明というロマン」「未来への投資」という理由で「予算を削減したらマスコミと国民の反発を食らいますよ」という文部科学省のアピールとメッセージに見えるのだ。
私が「仕分け人」であれば、
◆このプロジェクトの「サンプル採取」以外の目的はどのように評価して今後に活かすか
◆宇宙開発はどういった国家戦略に基づいているのか
◆宇宙開発による将来的に得られるビジネス面を含めたメリット
などについて、文部科学省の戦略をお聞きしてみたいと思う。
「はやぶさ」からの「小惑星イトカワのサンプル採取」について、単に「すごい快挙だ」「日本の技術は優れている」と騒いでいるだけでは、ムダとは言わないが、効率的でない予算が生まれ、使われていくことになるのだ。
私たちは、「はやぶさプロジェクトの成果」、「宇宙開発全体の国家戦略」といった観点で、このニュースに注目して、JAXAの役割をチェックしていくべきなのだろう。
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