JALの整理解雇とスカイマークの大勝負

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日本テレビの人気アナウンサーでズームイン朝などの司会を務める羽鳥慎一アナウンサーが2011年3月で日テレを退職するのではないかと、報じられている。

退職するとされている理由は、日本テレビが導入を決めている新給与制度。
噂では、アラフォーの羽鳥アナの年収は1200万円ほどで、新給与制度になると最悪800万円程度になると言う。
確かに、羽鳥アナクラスなら、独立を考えてしまう年収の激減である。

雇用問題といえば、会社更生手続き中の日本航空も「パイロットと客室乗務員」の雇用契約を一方的に解除する「整理解雇」の実施を11月12日の経営会議で決定したという。

この決定は、9日に締め切った最終の希望退職の応募が目標を百数十人下回ったためだと言う。
雇用問題には詳しくないが、整理解雇となると、法律で定められたルールで粛々と実施される。
となると、希望退職に応募した方が、割増退職金など上積みがあったはずだから、条件は悪くなったはずだ。
客観的に見れば、整理解雇であろう人達は、JALは倒産したのだから、「組織にしがみつかずに規定の退職金をもらって早期退職する」という選択がなぜできなかったのかな、と思う。

航空業界の話題といえば、11月9日付のブログの記事にした2014年から国際線に進出するスカイマークが、11月12日に、最新鋭超大型旅客機「Ａ３８０型機」を合計１５機導入する方針だという。

11月9日のブログでは、「稼動率と搭乗率を最大限に高めるためにどの路線を開設するかがポイント」と書いたが、西久保社長によると、ロンドン、フランクフルト、ニューヨークの３都市にまずは就航するということだから、どうやら、LCCが群雄割拠し、価格競争が現在でも激しくなったアジア路線ではなく、まだ価格競争が激しくない欧米路線にビジネスチャンスあり、と考えているのだろう。

それにしても、スカイマークは「勝負に出た」と思う。
参考価格では、A380型機は、1機300億円するわけで、燃焼が約450億円程度のスカイマークからすれば、大きな賭けである。
座席数が最大800にもなる大型機導入というインフラ整備には、他社が真似しようとしても時間がかかる。
スカイマークの想定では、就航予定の路線の価格を半額程度にするとしているから、10年経たないうちに、もしかしたらスカイマークは、世界有数のLCCに変貌しているのかもしれない。