東京の新橋にある”街のホームバー”「ちなみ」に約16年ぶりにお邪魔してきました。


このお店には、社会人の駆け出しの頃、会社の先輩に何度も連れてこられました。
自分を変える”気づき”の話-20101110181436.jpg

しかし、部署の異動と転職を機に、全くお邪魔することがなくなっていました。

人と待ち合わせの時間まで少しあったので、「虎の門でのサラリーマン時代」を懐かしみながらぶらついていると、「ちなみ」の看板を偶然発見!

しかし、なんとなく、様子が違う。



意を決して、ドアを開けると、懐かしい顔のマスターが「前に来られたことがありますよね?」と意外な反応。

わたしは、会社の先輩方に連れて来られていたので、マスターは、「わたしのことなど覚えていないだろう」とタカをくくっていたのですが、仕事柄、覚えてくれていたので、びっくりしました。


とりあえず、「ハイボール」を注文して、昔話に花が咲く。
自分を変える”気づき”の話-20101110183041.jpg

詳しくお聞きすると「入店前に、なんとなく違う」と思ったのは正解で、10年ほど前に以前、お店があった場所は区画整理にかかり、歩いて10秒ほどの新たな場所にお店を移したのだという。


そういわれて店内を見渡せば、確かに、以前、お伺いしていたお店はカウンターだけで、誰かがトイレに立つと、みんなで、椅子を引っ込めて協力し合った記憶があったが、新しい店舗では、1つだけテーブル席もある。



つまみとして出てきたのは、アワビの辛子味噌あえ
自分を変える”気づき”の話-20101110182952.jpg
コリコリてまいうーです。



こちらは、どて煮
自分を変える”気づき”の話-20101110183022.jpg

一味唐辛子を加えると、まいうーでした。


マスター曰く、「あと、3年ちょっとで、オープンから50年。おそらく、新橋で、ずっと同じオーナーが(50年も)経営しつづけているお店は殆どないんじゃないか」という。

確かに、以前のお店の隣に合った「真澄」など他の居酒屋さんはもう店じまいしてしまったのだという。


マスターと話しこんでいて、思いだしたことがある。

それは、振り返ると、「わたしの今は、このマスターの生き方も参考事例のひとつになっているんだな」と。

それは、マスターは、お昼の仕事(メッキ加工業)とこのお店の全く異なるふたつの仕事の経営者、つまり、「2足のわらじ」なのだ。

社会人の駆け出しの頃は、「20歳で独立して、昼も夜も複数の仕事を楽しみながら働いているなんて、凄いなぁ」と思って、マスターを羨望のまなざしで見ていたものだ。
わたしは、まだまだ「楽しんでいる」の域までは達していないが、一応、複数の異なった組織を営んでいる。


自分を変える”気づき”の話-20101110181517.jpg

わたしを、このお店に連れて来てくれた先輩方は定年退職を迎え、数年前から、元職場の人は誰も来ていないという。

当時は、このお店で、いろんな人と出会った。

わたしも、友人をこのお店に案内して、「ちなみ」を通じた人のつながりの一翼を担いたいな、と思う。


【店舗情報】

ちなみ

東京都港区新橋3-14-1

03-3431-1381