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サラリーマンでなくなり、個人組織に近い形態で仕事をしていると「組織におけるリアルな仕事上の問題点」をリアルに体験する、あるいは、相談されるといった機会が減った。
もちろん、コンサルティングやマネジメントシステム監査の場で「仕事上の問題点」を見聞きすることはあっても、おそらく、組織の外部の人間である私に内部の人が話しをしているので、若干バイアスが掛った情報だろうし、社内事情を100%理解して聞いているわけではないから、「実態の理解度はせいぜい70%」と言う感じだろう。

つまり、サラリーマン時代なら、部下や同僚の愚痴を聞いたりして、非公式に社内の問題情報が得られたが、コンサルや監査員だと、「オブラートに包んだ実態」ばかりで、本音トークにならないことが多いのだ。

ただ、「部下や同僚の愚痴を聞く疑似体験」ができる場がある。
それは、居酒屋。
方法としては、「個室形式でない炉端焼き風の居酒屋さんに入って、食事と日本酒のお銚子を注文して、“ゆるりゆるり”とターゲットを待つ」のである。
2~3時間、カウンター、あるいは、2人掛けの席に1人で陣取って「お酒と串焼きなどおつまみを楽しんでいる風情」を醸し出して飲んでいれば、隣の席に座ったお客さん達は、警戒心なく会社の仕事や人間関係の話をしているから、話が丸聞こえなのだ。

先日、このような条件の揃った居酒屋さんで、何気なくひとりで飲んでいたら、隣席に座っていた中年の男女から、以下のような断片情報(居酒屋トーク)が聞こえてきた。
居酒屋トークの様子から予測すると、この男女は、会社の先輩後輩と言う立場のようであるが、直接の上司と部下ではないようだ。

「聞こえてきた断片情報」を挙げてみる。
◇好きになる女性の顔は、幼いころ、インプットされている
◇君の顔はタイプだ
(以上は、プライベートな雑談?男性が女性を何気なく口説いている?)
◇バカな管理職は「計数管理」しかできない
◇「計数管理」は「結果さえ出ていれば、中身を問わない」ことになる
◇組織には「業務方針」がある
◇「結果だけを見ること」は「方針に沿った内容かどうか」を管理職が検証していないこと
◇「内容を検証しない計数管理しかしない管理職」は「部下に上の意向を伝え“まかせた”と仕事をまる投げしているのと同じ」で管理していない
◇優秀な上司は、上の意向を咀嚼して具体的な計画とその計画の検証をしている。つまり、数字だけで管理することはしない
◇数字だけで管理する上司は、「結果は出ているけれど、殺伐とした職場になっている」といった現状は無視(お構いなし)している
◇そのくせ、成果さえ出せば、多額の給料を得て、出世できる仕組みとなっており、現場改善の促進など、現場職のモチベーションはあがらない
・・・
・・・

全般の会話は、おそらく、中年男性が、相談された女性からの信頼感を得るための「プチ物知りトーク」で、本題は、後半戦の「うちの会社における仕事の問題点」を言いたいがための「前振りトーク」であろう。
実際に私が耳にした話の内容は、もっと、リアリティのある具体的な話であったが、話しを聞いていく中で、いろいろな「気づき」が得られた。

歌人・詩人の石川啄木は「ふるさとの訛りなつかし 停車場の人込みの中に そを聞きに行く」と故郷への郷愁をこのように詠んだ。
中年の男女の会話を聞いているときの私の心境とちょっと似ているな、と思った。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ198号より)


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