(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
2010年10月4日に、民主党・小沢一郎元代表が強制起訴されることがきまった。
強制起訴の議決をしたのは、「各検察審査会管轄地域の衆議院議員の選挙権を有する国民の中から、くじで無作為に選ばれた11名」から選ばれた東京第5検察審査会。
そして、検察審査会で審議されたのは、小沢氏の資金管理団体の土地購入をめぐる事件である。
2009年5月20日に改正された検察審査会法では、1回目に「起訴相当」あるいは「不起訴不当」議決された場合、検察官は再捜査する。
そして、検察官が、あらためて「不起訴」を決定し、再度、検察審査会への「申立」がなされ、2回目の議決で「起訴相当」あるいは「不起訴不当」となると、強制的に起訴されるのだ。
この結果、裁判所が指定した弁護士が、検察官役となり裁判が行われることになる。
各メディアの報道によると、東京第5検察審査会は、
◇石川知裕被告や元秘書の供述は信用できる
(※報告書へのウソの記載について『小沢氏から報告、相談した』という供述)
◇土地購入資金について、小沢氏の説明は著しく不合理なもので、到底信用できない
という観点で、「起訴相当」と議決したようだ。
今回の検察審査会の議決について、注目される点は、いくつかあり、個人的に気になったものを上げてみると、
◆検察審査会のメンバーの平均年齢は30.9歳で、男性5人、女性6人
◆議決は9月14日
◆菅首相の外遊中の発表
◆民主党反小沢派、野党からの離党、辞職勧告の声
◆裁判員制度との比較
などだ。
事件が起きると、なんでも「裏にはスキャンダルがあるのではないか」と「東スポ的切り口」で捉えてしまうのは、「野次馬根性旺盛な私」よくない癖かもしれないが、
【議決日が民主党代表選の日】
→民主党代表選の結果を見てから、議決を判断したのだろうか?
【菅首相の外遊中】
→尖閣諸島沖の漁船衝突事件の中国人船長の釈放も外遊中
(※重要なことは、菅首相が国内にいない時に決まる)
という点で、「猛烈な権力闘争」が裏にあるのなぁ、と変な想像力が働いてしまう。
また、小沢元代表の「離党や辞職勧告」については、個人的には、裁判結果が確定していない段階では「推定無罪」であり、政治家として、必ずしも「離党や辞職の必要性はない」と思う。
したがって、出処進退は、小沢氏自身が自らの信念と倫理観で判断すればいい。
むやみに「起訴=離党、辞職必須」と考えるのは、「疑惑がある=悪者」という発想で、日本人的には、「火のないところに煙は立たない」という馴染みやすい考え方であるが、危険なものの見方である。
もし、そういう思考が横行するようであれば、「世論を誘導し、疑惑の煙を上げたもん勝ち」になってしまう。
もうひとつ、気になったのは、「裁判員制度との比較」である。
裁判員制度では、裁判員に対して「法廷内で明らかにされた事実だけで判断すること」が徹底されるそうだ。
つまり、法廷以外の、マスメディアなどの情報を参考にして、判断してはならない、と言うことである。
そのため、裁判員制度の対象になる事件は、報道機関も報道の仕方について裁判員に極度に影響を与えないように報道内容について自主規制しているという。
したがって、「初の有名人の裁判員制度」となった押尾学被告の裁判が、注目されたのは、裁判員にどのような影響を与えているのかを検証する意味もあったわけだ。
ただ、このような観点で考えると、小沢氏の事件について、「検察審査会」の議決は、各メディアが報道してきたイメージに左右されていないか、検証すべきであろう。
裁判員裁判の場合は、法廷は傍聴者がいるが、検察審査会は非公開であり、どのような議論がなされたのか、結論しか見えず、まったく不明だ。
検察不信が叫ばれる社会情勢や市民感覚や感情を活かすという観点、検察事務の改善提起という意味合いで、「検察審査会」の仕組みは重要で意味がある。
しかし、検察審査会の制度により、最終的に、「無罪となった場合」、その人の社会的信用失墜&疑惑を晴らすための時間と労力が多大にかかることもまた事実である。
「疑惑は公の場でシロクロつけるべき」という多くの世論は理解できる。
ただ、それによって「疑惑=クロ」との決め付け的発想が横行するとしたら、それは問題であると思う。
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html