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インターネットニュースで「大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件」について、各メディア情報を見ている限り、「証拠隠滅容疑」で逮捕された前田主任検事の上司にあたる前特捜部長の大坪弘道京都地検次席検事と前副部長の佐賀元明神戸地検特別刑事部長もどうやら「犯人隠避容疑」で逮捕されるらしい。
「犯人隠避」・・・要は、逮捕された前田恒彦容疑者が押収データの書き換えがあったことを地検上層部に報告した際、大坪前部長と佐賀前副部長が、「書き換えは過失であった」とうその報告をした疑いがあり、そのことが「犯人隠避」となるらしい。
あとは、大坪前部長の上司にあたる小林敬検事正と玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)が大坪前部長や佐賀前副部長からどこまでの情報を報告されていたのかが、ポイントとなるようだ。
ただ、大坪前部長は、あくまでも「故意ではなく過失であったと認識していた」との方向で主張をするだろうから、おそらく、小林検事正と玉井前次席検事は、「事実を大坪前部長から報告されていなかった」として、罪は問われないだろう。
それにしても、このことから、「前田容疑者個人が出世や周囲からの期待といった功名心から引き起こした犯罪」ではなく、「特捜組織自体の構造上の性質から引き起こされた犯罪」でもあるといえることになったと思う。
ポイントは、
【特捜検察だけが、独自の判断で事件に着手でき、自ら捜査、逮捕まで行う権限を持っている】
という問題点である。
特捜以外の検察の本来の役割は、
【公判を担当する過程で、事件捜査を行った警察の捜査のあり方をチェックすること】である。
しかし、特捜は、自己完結型。
「捜査、逮捕、起訴」とすべてを行うことができると同時に、特捜が行うプロセスの検証者がいないのである。
このことは、例えば、
◇村木さんのケースのように、証拠を改ざんしてまで検察が描いたストーリーにする
◇検察が事件のシナリオを描き、無理矢理ストーリーを押しつけ調書を取る
◇強引な捜査、取り調べを行う
◇ストーリー通りの自白をしない限り、拘留し続ける
◇マスコミに情報をリークし、世論を信じ込ませ、事件を社会的に作っていく
◇「正義の味方」をきどり、少しでも大きな事件にしたいと言う功名心がはたらく
といった問題点が起き得る温床となったのだ。
私が、以上のように挙げた問題点は、以前から多くの識者が指摘していた。
しかし、裁判所も、頼みの記者クラブでぬくぬくと取材できるマスコミも「正しい情報」として扱ってきたのだ。
裁判所については、「検察調書優先主義」を貫き、検察と被告側と対立する証拠や証言が出てきても、「検察調書」を「被告側の主張」よりも重視していた。
裁判所がいままで取ってきたこの対応も、間接的には、「特捜の問題点」を助長させる要因のひとつになっていると思う。
また、マスコミも、現在、盛んに「検証報道や検証番組」を行っている。
そこでは言い訳のように「まさか、検察が情報を改ざんしているとは思っていなかった」と振り返っているが、これは、自ら「検察が記者クラブで発表する情報について自ら検証することなく世間に垂れ流してきました」と言っているのと同じである。
自らの足を棒にして、情報を取ることをサボり、たいして労力を掛けずに記者クラブで、一方的に与えられた情報をぬくぬくとまとめて記事にするだけで、ジャーナリストといえるのであろうか。
これでは、「都合のよい情報のみを国民に垂れ流し、悪い情報は遮断する中国」をバカにすることはできない。
まさに、戦時中の「大本営発表」と一緒であり、マスメディアの皆さんには、猛省してもらいたい。
つまり、記者クラブで、検察が一方的に発表する情報を「正しい情報」として捉え、裁判を開いて判定されていないのにすべてが確定した真相であるがごとく、世論を結果的に誘導してきた罪は大きいと言わざる得ない。
私達、一般市民も「新聞やテレビからの情報」を鵜呑みに信頼し過ぎであろう。
もちろん、私達が、記者のように、「足を棒にして自ら情報を得ること」はできない。
しかし、マスメディアが報道する情報を、すべて鵜呑みにせず「本当にそういえるのかな?」「一方的な情報ではないのかな?」などとチェックしながらニュースを捉え、「報道の大きさや世の中の反響に惑わされない深くものごとを見る目を持つ」ことが重要なのだ。
ここ数年、福島県知事汚職事件、ライブドア事件、鈴木宗男氏政治資金等関連事件、小沢一郎氏政治資金件連事件など特捜が手掛けてきた世間を賑わせた事件は数多い。
特捜組織の構造の見直しに加えて、これらの事件の検証も必要なのではないだろうかと思う。
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