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今さらながら「菅首相には、歴史観、国家観がなく、大局的な視点で捉えられない人」なのではないかと思う。

正直に言うと、私が小学生の頃から、当時、社会民主連合に所属していた田英夫参議院議員や菅直人衆院議員は「政治家として市民目線に常に立っていて、選挙活動も市川房枝さんのようにお金を掛けず、クリーンでカッコいいな」と思っていた。
国会や委員会での質問でも、時の権力者、権限者に、果敢に立ち向かう姿は、スゲーな、映った。

しかし、民主党を鳩山兄弟と作ったことや、以前、息子を公認候補として衆院選に立候補させたあたりから、「もしかして、権力志向がものすごく強くて、最優先される政治家なのかな?」と思い始めた。

みんなの党の渡辺喜美代表によると、菅首相が国家戦略担当相だった時に、担当官僚との会合で
「おれが何をしたいのか、じゃなくて、おれが何をしたらいいのかを教えてくれ。知恵を出すのが君たちの仕事だ」
と言い放ったという。

・・・・えっ、え~。

にわかに信じがたい話ではあるが、これが「菅首相の発言で、真意である」としたなら、民主党が標榜する「政治主導」の政策路線は完全に嘘っぱちで、「自民党時代よりひどい官僚主導」の政策路線となってしまう。

「弱腰外交」と非難されている、2010年9月25日に29日の拘置期限を前に処分保留として釈放された中国人船長が引き起こした、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件(公務執行妨害容疑)についても、きっと「大局的な視点」を考慮せずに、逮捕し、「清々粛々と国内法に基づいて対処する」としていたのに、希土類(レアアース)の中国から日本への輸出禁止といった貿易上の制裁、中国から来日予定だった大型観光客の中止、閣僚級以上の日本との会談延期、軍事施設を撮影したとして拘束されたフジタ社員などの「報復カードを切った対抗措置」が発生したらおたおたと「検察が独自に判断した」として船長を釈放させた。
このことは、「恫喝すれば、日本はおとなしくなる」と完全に各国から認識され、外交政策の大きな後退である。

尖閣諸島について、そもそも領有権を主張している中国に対して、領海内での出来事について「逮捕・拘留」すれば、そもそもこうなることは、誰でもわかる。
だから、小泉政権では、同様の事件が2004年に発生した際に国外退去という措置をとった。
要は、領土問題は、モヤモヤした問題なので、大騒ぎにならないよう、穏便に済ませたのだ。

今回のできごとで分かったことは、
◇菅内閣は、大局的な国家観がない
◇日本は危機管理対策がない
ということだ。
国家観がないから、戦略的な政策などあるはずもないのだ。
また、領土問題など、引き金を引いた時に、経済的な諸問題が生じるのは目に見えているので、それに対応する手順も決めていない。

つい数週間前にあった民主党代表選で、世論は、マスコミ報道などに踊らされ、「無能だけどクリーンな菅氏」を「金銭にまつわる疑惑の絶えないダーティなイメージの小沢氏」よりマシと選んだ。
しかし、前記したようなことから考えると、私達は、とんでもない内閣総理大臣を選んでしまったのではないかと思う。


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