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先日、ある企業の「新入社員(幹部候補生)研修」を担当した。
この会社では、高卒あるいは専門学校卒の「専門職」以外の大卒の新入社員は「総合職」として位置づけられ、入社から半年間は、各事業部で現場業務を経験し、10月から配属される仕組みになっている。

「業務改革、業務改善」に取り組むこの会社では「新入社員が配属される前にマネジメントの考え方について学ばせたい」というのが、今回担当した研修の狙いである。
率直に言って、この研修を担当した感想は、
◆新入社員はピュアで、素直である
◆新入社員の方が現時点では、客観的なものの見方ができる
と感じた。

つまり、先輩社員よりいい意味でも悪い意味でも「優位性がある」部分は、
●「業界の常識、会社の常識」と「世間の常識、顧客の常識」の違いを認識できる
という点である。

例えば、「業務改革、業務改善について、どういった印象、あるいは、どんなことをすることだと思いますか?」という質問をすると、
◇仕事の方法を振り返り、見直しをすることです
◇仕事について効率的でない部分、不採算な部分を明確にして改善することです
◇各部門で話し合いをして、共通認識を持ち、業務を見直すことです
といった答えが至極当然に返ってくる。

これが、どっぷり「業界や社内に浸かって、社会人として垢まみれ」になった社員に同じ質問をすると、
◇給与制度や人事制度の見直しをすること
◇労務管理体制を見直すこと
◇組織再編を図ること
◇経営戦略を見直すこと
といった制度改革を挙げる答えが自然と増えてくる。

この「新入社員」と「ベテラン社員」のものの捉え方の違いは面白い。
自分の会社の事をひとまず横において、客観的にものごとを考えれば、「会社を変える=組織がもつ課題を解決すること」であるわけで、そう考えると「顧客の創造」、つまり、「絶えず市場から支持され、お客様に選ばれ続ける組織」に組織を見直すことが「業務改革、業務改善」である・・・という理屈は、誰もが理解できるはずだ。

しかし、不思議なもので、ベテラン社員になればなるほど、
◇目の前の仕事は一生懸命やって来ている
◇今のやり方で概ね問題はない
◇仕事のやり方で変えるところなんか特にない
◇自分達で変えられる部分はたかが知れている
といった考え方がまん延し、「人事・労務的な制度改革=業務改革の根幹である」という認識になっている会社が意外と多いのだ。

したがって、この新人研修では「みなさんが今持っている考え方は、残念なことに、いつしか、“組織の常識や論理”で錆びついて行っちゃいます。常に世間やお客様の常識と外れていないかを振り返り、客観的に問題を捉えて理解できるものの見方(=現在、みなさんが有しているものの見方)をしてください。そのためには、これからお話しする思考習慣を継続していってください・・・。」と話した。

「鉄は熱いうちに打て」という格言があるが、まさにこの会社の新入社員さんと対話することで「精神が柔軟で、吸収する力のある若いうちに鍛えるべきである」ということを実感したした次第である。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ194号より)

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