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2010年9月18日配信の毎日新聞(電子版)によると、菅内閣の支持率が64%に回復したという。
毎日新聞が、17、18日に全国的に調査した世論調査によると、
◇菅内閣の支持率は8月の前回調査結果(48%)から16ポイント増の64%
◇内閣発足直後の6月8、9日に行った調査水準(66%)にほぼ戻った
◇参院選後の7月24、25日に行った調査では41%まで下落していた
◇下落した支持率が回復した内閣は、小泉内閣以来である
◇支持率V回復の要因は、「内閣改造・党役員人事の評価が高い」ことである
◇岡田幹事長の起用を評価する人「評価」71%に達した
という結果だったらしい。
しかし、この世論調査結果をよく見てみると、
【経済対策は評価しないは70%】
であり、内閣支持率が急回復した最大の理由は、「脱小沢」と「菅氏のクリーンなイメージ」という消去法的支持に支えられているとみてもいいだろう。
各メディアの報道や有識者のコメントを聴いていると、今回の改造内閣の目玉は、「自治省出身の官僚で、鳥取県知事を2期務めた片山善博氏の総務相起用」と「耐震偽装事件で名をはせた馬淵澄夫氏の国土交通相起用」だそうだ。
このふたりには、私も個人的には非常に期待している。
ただ、不思議なのは、第2次菅内閣について、各メディアやコメンテイターが「菅氏支持派と小沢氏支持派が何人閣僚に起用された」という議論にばかり終始していることである。
メディアが、今回の内閣の顔ぶれについて「脱小沢」ばかりを報道するから「印象で評価する日本人」は、その報道に大きく影響され、菅内閣のV字回復へとつながったのだ。
私としては、内閣人事について「なぜ、ネクストキャビネット」など「中身を伴った適材適所の人事があまりされていない点」について検証し、報道しないのかと思う。
菅首相と仙谷官房長官を除いた今回の閣僚を眺めてみると、政策方針や実行力の良し悪しを抜きにして、「所管する官庁の政策に通じているか否か」だけで判断すれば、片山総務相、前原外務相、野田財務相、細川厚生労働相、鹿野農林水産相、馬淵国土交通相と行政刷新の蓮舫氏、あとおまけで評価して経済財政の海江田氏、国家戦略の玄場氏は「政策に通じている」とまだ、いえるかもしれない。
しかし、その他の閣僚は留任した北沢防衛相を含めて、「政治家としてのライフワークとして担当することになった閣僚に関する政策通であり、確固たる信念がある」とは決して言えない。
そもそも、民主党は、突然政権を担当することになっても、「今から勉強します」とならないよう、要は、頭のいい官僚を使いこなし、政治主導の政策指示がすぐにできるよう「ネクストキャビネット」を準備していたのではないだろうか。
「グループ(派閥)力学」が閣僚人事に第一優先順位で働くようでは「政治家が信念と責任を持って、政治主導で政策を実行する事」を標榜している民主党政治とはならないはずだ。
したがって、個人的には、菅氏は好きな政治家に属するので、応援したいが、「政治主導の政策が実行できる適材適所の人事か否か」という点で考えれば、とても「菅内閣の支持率が急上昇」する道理がない。
しかし、「感覚主義」「感情的思考」で『印象のみで評価する(多くの)日本人』は、「脱小沢」という一点で菅内閣を支持しているのだろう。
以前から、私が発言している通り、このような『印象で評価』する「感情的思考」は、長い目で見ていい事はまるでない。
お笑いやエンターテイメントに関しては「感情的思考」で心を揺さぶられ、ものごとを感じ取ればいいと思う。
しかし、ものごとの良し悪しを「印象」で捉える習慣を続けているようでは、「本質を見極める視点」は、成長しない。
私の好きなブログに「某に怒る日本人」というタイトルの日本在住のイスラエル人、ベンダソンさんが執筆しているブログがある。
http://yahhoo.cocolog-tcom.com/goodwill/
ブログタイトルでもある「某に怒る日本人」とは、「猿を棒で叩くと、叩いた人にではなく、棒に怒りをぶつける」という「サルの特徴」から名づけられている。
日本を敬愛する外国人のベンダソンさんから見ると、今の日本人は、
◇外国人から見ると「サル同様」で、「棒に怒りをぶつける日本人」が多い
◇やたらと他人を気にする
◇自分と同じ或いは他人と同じでなければいけないという風潮が強い
◇自分が損をしてまで他人の成功や利益を妨害するという現象がよくある
などと見えるそうです。
この意見は、私が常日頃感じていること、ブログを通じて発信している根底の想いと同様で、まったく同感です。
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