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仕事で「企業の経営管理システムの審査」や「企業が監督官庁や発注者からの監査を受けた後に指摘内容に対するアドバイス」をする機会が多い。
先日、ある大手企業の業務改善に関する事務局部門から、以下のような質問を受けた。
内容的に差し障りのある部分は、脚色させていただくが、概ね以下のような内容である。

(ある企業の事務局からの質問と私の回答 ここから)
《事務局》
内部監査の指摘事項である
「不適合、修正事項、推奨事項」
の3項目を併せて、うちの経営陣に総称で説明したいと考えています。
何かいい「総称」はありますでしょうか?
思いつかれたら、教えていただければ幸いです。

《私》
う~ん、難しいですね。
これらを「指摘事項」と総称を呼ぶと
「ネガティブなイメージ」につながり
「指摘事項が多い部署はダメな部署だ」⇒「各部署は本音を語らなくなる」
という悪循環を招くことは必至でしょうしね。

以上のような点を鑑みると無難な総称は、
「気づき事項」
あるいは
「観察事項」
「改善の余地事項」
「改善領域がある事項」
「望ましくない事項」
などとなりますが、どれもしっくりこないかもしれないですね。

以上が一般論ですが、貴社の社風的に「不適合や修正事項、推奨事項」などが
曲解されない表現を選んで使うことを最大限、考慮できる言葉を
再検討してみて使うしかないですね。
それにしても、経営陣のみなさまには
「世の中で使われ始めた言葉に歩み寄る」
という概念はないんでしょうか?(笑)

ここ数年の間、貴社の社内でも管理が叫ばれてきている
「コンプライアンス」
だって、もともとは
「貴社で使用されていなかった言葉」
だと思います。

仮に、それを、昔から使用している「法令順守」と訳せば、
「誤った概念(コンプライアンスより範囲が超狭いですね)」
が貴社内に深耕することは確実ですから。
(後略)
(引用ここまで)

かつての「検査」や「監査」は、
「法規制等の基準値を満たしていないもの」
「法規制や社内ルールを逸脱しているもの」
というように
「指摘されること」=「悪い意味での指摘された部門の責任」
という概念だった。
しかし、内部監査のような「経営管理システムの監査」での「指摘」とは、
必ずしも「悪いもの」ではない。
要は、「ルール通り業務運用していることが必ずしも効率的ではない」という
可能性を示唆する指摘も含んでいる。

だから、極論すれば「改善の余地の可能性がある領域的指摘」は、
たくさん検出された方が「意義がある有効的な内部監査」であり、
「こういった指摘が検出された部門は、包み隠さず現状が診断」
されたわけで、会社全体の今後を考えれば、ある意味、褒められるべき対象だ。
しかし、まだまだ「指摘」=「悪いもの」「検出された部署の責任論」
として捉える経営層は多い。

◇経営管理システムの改善とは何か
◇経営管理システムにおける監査の意義と指摘の意味とは何か
を真に理解できる経営層がいる組織は、組織が継続的かつ態勢的、体質的にリスクに強い組織構造を構築していくことができる組織であると言えるだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ174号より)


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