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2010年9月10日、農林水産省関東農政局は、「中華料理やエスニック料理の調味料などを製造(製造委託している)するユウキ食品(調布市)」を日本農林規格(JAS法)に基づき、改善を指示したという。
農政局の発表によると、JAS法に違反していたのは、オイスターソースや中華料理用顆粒ガラスープなど9種類18商品について「調味料の添加物の一部(トレハロースや食酢、酵母エキスなど)を表示していなかった」のだ。
表示違反していた商品は、2008年1月~2010年6月までに全国で約415万個販売されていたという。
各メディアの報道によると、ユウキ食品は、
◇添加物は隠し味として使っていた
◇JAS法に違反していたことは認識していた
◇表示しなかったのは企業秘密と考えた
という。
つまり、「法律に違反しているのはわかっていたが、企業秘密をなので表示したくなかった」ということなのだ。
ちなみに、今回、表示をしなかったトレハロースは、
◇以前は、製造が難しく、1キロ数万円と高価であった
◇1994年に「林原」がでん粉から安価な大量生産法を開発した
(※従来の約100分の1の価格)
◇現在は、和・洋菓子、レトルト食品、冷凍食品、飲料など様々な食品で使用されている
◇特徴としては、さっぱりとした上品な甘味があり、品質保持効果、水和力により食感を保ち、渋味やえぐ味、生臭さなどを抑える効果がある
という。
ユウキ食品は、農政局の是正勧告により、ウェブサイト上で、田中晃社長名での謝罪文が掲載されていた。
そこでは、対象商品と出荷した製品への対応、再発防止について述べられていた。
http://www.youki.co.jp/company/info/201004_01.html
ただ、「原材料について企業秘密にしたいので表示したくない」というのは、企業のホンネでもあるだろう。
「製法特許を取ればいいではないか」という話も出てくるが、費用と特許が認められる期間を考えると「表示を隠すのが手っ取り早い」という結論だったのだろう。
「消費者目線での食品原料の表示」と「企業目線での原材料の表示隠し」・・・今回の件に限らず、なかなか悩ましい問題だと思う。
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