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ある会社の社内研修会で講師をしたときのこと。
主催者が冒頭のあいさつで興味深いお話をしてくれた。
若干、私が理解した解釈を加えて、その話を紹介してみたい。
その話では、
◇仕事で成功するためには、「2つの気持ち」が必要である
◇「2つの気持ち」とは「自信と謙虚さ」である
◇「謙虚さ」とは「自らの行いを振り返り、反省する」ことである
◇「自らの行いを振り返り、反省すること」を繰り返すことは「改善」になる
◇「謙虚さを持ち改善を続けていく」と、その先には「自信」が生まれる
◇ただ、「自信を持ちすぎた先」には「驕り(おごり)」がある
◇逆に「自らを下げすぎるた先」には「卑屈(ひくつ)」がある
◇したがって「驕らず、卑屈にならず、謙虚さを持つこと」が仕事で成功することである
というような話だった。
これは、言われてみれば「当たり前」かもしれないが、重要な考え方である。
仕事を通じて、「成功者」と言われる方々にお会いする機会が比較的多いが、成功者の多くは「謙虚」である。
凡人であると、人から「成功の秘訣」を聞かれると、ついつい「自慢話オンリー」になってしまう。
「自慢話」は、得てして「傲慢で驕りのかたまり」になりがちだ。
そうなってしまうと、聞いているものからすれば「成功して良かったですよね。でも、これから先、この方は、自分の成功体験をよりどころにしているけど、それで成功していけるのかな?」と感じる時がある。
しかし、賢人は「成功の秘訣」を語るにしても、「謙虚」である。
つまり、「成功した理由をきちんと分析して、改善し、次の行動に活かす」ことをしている。また、他人との会話の中からも、「自分にはない発想」や「自らのいままでの行動に対する反省」を絶えず思考しているのがわかる。
「賢人」は、「新たにひとつでも学び、気づき、バージョンアップするべきところはないだろうか」と思考が常に前向きで、謙虚なのだ。
関連する話題として、兵庫県西宮で開業医をされている「伊賀幹二氏」のウェブサイト
http://www.kcn.ne.jp/~igakan/
を見ていたら、「自信と謙虚さ」について参考になる一文があったので、紹介したい。
(引用ここから)
・・・(中略)。
臨床医にとって一番重要である患者への説明では、研修医の性格がでるように思う.「知識がありすぎて不安げに説明する人」、「知識がないため不安げに説明する人」、「知識があって自信たっぷりに説明する人」、「知識があるが医学の限界を知って説明する人」と千差万別である。
患者のもつ疾患に対し、教科書、文献を網羅し、自分の治療法や説明は全く問題がないと言い張る研修医もいる。
またそのようにして、万が一、結果が悪ければ、本人は非がなく患者の方が悪いと思っている。そのような高名なベテラン医師も多い。
しかし、医師はたとえベテランの域に達しても、常に自分が行っている医療が正しいかを自問自答すべきである。
医療は数学ではないのである。
現在では正解であっても、10年後では間違っている可能性がある。
一方で自信をもって患者に信頼をえるような説明ができるように勉学に励むと同時に、自分が行っている医療の評価について謙虚に多くの人の意見を求め、反省する気持ちも大切である。
(引用ここまで)
この文章は「新人医師へ」と題された伊賀先生のメッセージの中の一文であるが、この考え方は「若手社会人」だけでなく「社会経験豊かな人」にとってもためになる内容である。
心の持ち方ひとつで、ややもすると「謙虚さ」は「驕り」にも「卑屈」にも転じてしまう。
【成功や失敗を冷静かつ客観的に振り返り反省する自戒する思考】
を常に持ち続けることが、問題を自ら見つけ出し、継続的な改善を行える人・・・つまり仕事で成功する人となるのであろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ192号より)
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