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「自らが興した民主党」との意識が強く、党の分裂を避けたい鳩山由紀夫前首相が間に入ったことによって、8月31日の午後までは「9月14日の民主党の代表選は菅代表の無投票当選」と国民の多くが報道を通じて予想していた。

その理由は、
◇小沢一郎氏は、「名を捨てて実を取る」タイプの現実主義
◇したがってマニフェストで掲げた政治ができるポストなど体制が確約されるならOK
◇菅首相としては、長く政権を維持したい
◇1年間で首相が3人も入れ替わる事態は、国際的な信用度低下になる
という双方の思惑が、ダメージがすくなく実現するのは「話し合いによるトロイカ体制の維持」だと考えたからだ。

しかし、実際は、「党内実力者2人の全面対決」となった。
話は、少しずれるが、首相になると、誰しもが望む「3つの願望」があるという。
それは、
1)1日でも長く政権の座に就いていたい
2)歴史に名を残したい
3)自らの手で衆議院の解散をしたい
だという。

菅氏の世間的イメージは、小沢氏と違って、清く、ダークな部分は少ない。
「誰もが思う首相の願望」で考えると、政権の座に長く就くためには、いわゆる「小沢氏との談合」により、首相のイスを確保しつつ、人事・執行権を小沢氏に委ねるという方法もあった。
しかし、それでは「国民の期待に反する」し、菅首相の今までの「清い」イメージも台無しだ。
菅氏としては、自らが政治家になったころから政権与党だった自民党の「密室政治」を非難してきており、自らがそのような密室政治で、政治的決着を付けたくなかったという「矜持」が、「談合決裂」⇒「民主党代表選挙」という流れになったのだろう。

多くのアナリストは、この「話し合い決裂」を受けて、菅氏、小沢氏どちらが代表選を制しても党の分裂は回避できないという。
個人的には、「時計の針を2009年の総選挙後に戻して欲しい」と思う。
この1年間を振り返れば、主に、
◇政治とカネの問題
◇普天間移設問題
◇消費税率アップ発言
◇公約通り実行されないマニフェスト
◇政治主導が骨抜きにされつつある官僚主導の予算編成
が鳩山・菅内閣を弱体化させてきた。

話を単純化すればは、民主党は「生活第一」と「過度な外需依存型から内需主導型への経済構造の転換」を掲げて政権奪取した。
つまり、
◆税制、社会保障制度の見直しによる「家計が自由に使えるお金」(可処分所得)の増大
◆医療、介護、年金などの社会的なセーフティネットを強化による国民生活の安心感向上
(貯蓄から消費に回す社会体質への転換)
◆中小企業や農業などへの重点的な資源投入による経済活性化
が政策の基本だったはずだ。

しかし、誤解を恐れずに言えば、
1)コンプライアンス(小沢氏、鳩山氏など政治とカネの問題)
2)実行力のなさによる失望(沖縄県民に対する妙な期待感を煽る鳩山発言)
という過去の政権で言えば「漢字の読み間違い」で政権を追われた麻生首相並みの「中身のない失策」で国民の信頼を落とした。

したがって、菅氏、小沢氏のどちらが勝っても私は構わないが、要は、民主党が標榜してきた政策をブレずに実行して欲しいのだ。
そう考えると、「実質的に中身のない失策」である、特に「小沢氏の政治とカネ」の問題には、目をつぶり、「周りに惑わされないブレない民主党政治」を貫く強引さが必要なのではないだろうか。

現実的には、どちらが勝っても、負けた方は重要ポストに就くことはないだろう。
ただ、「いい意味での強引さ」を実行していただくためには、
「菅首相-小沢官房長官または小沢幹事長」
あるいは、
「小沢首相-菅官房長官、鳩山外務相」
というのもありではないかと思う。
このような「挙党体制」で、民主党の掲げたマニフェストを実現し、次期総選挙の約3年間を我々国民は付託し、ダメだったら「政権チェンジ」を選挙ですればいいのだ。
まちがっても、「党分裂」⇒「自民党の一部や少数政党と組んだ新政権」だけは避けて欲しい。

なお、挙党体制を組むにあたっては、例えば、前原国交相(留任)、岡田経産相(横滑り)、榊原財務大臣(民主党ブレーンの民間人)という布陣を敷いてもらいたいものであるが、無理だろうなぁ。


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