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日本振興銀行の前会長である木村剛容疑者が銀行法違反(検査忌避)容疑で7月14日に逮捕された。
木村剛氏は、小泉政権下でが、金融庁の顧問となり、竹中平蔵金融担当相のブレーンとして名を馳せ、よくテレビにも出演していた。

オールバックのヘアスタイルがトレードマークで、当時、よくテレビに出ていた時は「どんな人なんだろう?」と経歴をネットでチェックして、その若さにびっくりしたのを覚えている。
オールバックは、実年齢よりも年上に見せ、銀行幹部や政界や省庁と対等に渡り合うための木村氏なりの工夫だったのだろう。

今回の逮捕容疑は、金融庁検査の検査妨害。
具体的には、2009年6月~2010年3月までの金融庁の立ち入り検査の際に、破たんした旧商工ファンド(SFCG)との債権取引に関するメール等800通を出資法に違反する恐れがあるとして、サーバーから意図的に削除した疑いである。
同じく逮捕された前社長の西野容疑者によると「木村会長の指示で担当者が誤って消してしまった事にすることにした」そうだから、事実であれば、日銀出身で、「金融のプロ」と言われ、金融庁検査マニュアル作成にも関わったとされる木村氏ならではの悪質な手口と言えるだろう。

木村氏の「暴走」は、2004年4月に「3年後の黒字化」を宣言して日本振興銀行を開業した「自分自身が宣言した言葉」通りに経営が進まなかったことが発端なのだろう。
経営自体は、預金は高利回りをうたったせいもあり計画通りに伸びたが、「銀行の儲けの源」でもある中小企業向け融資は伸びず、赤字続きだったという。

木村氏は、竹中氏と同様、金融政策においては「外資の手先」として、世間から非難された。
その「汚名」を日本振興銀行の成功で晴らしたかったのかもしれない。

実質的に木村氏が中心となって立ち上げた日本振興銀行ではあるが、木村氏は2010年5月の取締役会で事実上解任された。
毎日新聞の報道(2010年7月15日)によると、その際に社外取締役から「あなたは何がしたかったのですか」と問われ、木村氏は「私は悪いことはしていません。ただ銀行を大きくしたかったんです」と言い切ったという。

東大経済学部⇒日銀⇒外資系コンサル会社の日本法人社長⇒金融庁顧問と挫折なく歩んできた木村氏。
法律を犯してまでの暴走は、「エリート街道を走ってきた挫折を隠したかった」という一点だけだったのかもしれない。

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