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インターネットニュースで、「野球評論家張本勲氏の「喝」でジャーナリストの江川紹子さん“降板”」という報道が6月19日に流れていた。

各メディアの情報をもとに基に情報を整理すると、
◇ジャーナリスト江川紹子さんが、コメンテーターを降板する
◇降板(休養)する番組は、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)
◇降板の原因は、共演する張本氏と意見が合わなかったこと
◇張本氏が、TBSに江川氏の出演見送りを求めた
◇TBSは、「張本氏を欠いては番組が成立しない」ことから江川さんに休養を求めた
ということらしい。

張本氏が「怒りをもった江川氏との見解の相違」は、5月23日の放送で、
「楽天岩隈久志投手が試合途中で降板した」
ことに、
張本氏:「喝」「無責任」
江川氏:「え~」(納得できない)というリアクション
という意見の相違を見せたことだ。

このシーンは、私もたまたまテレビで見ていた。
だから、状況がよくわかるし、基本的に私は、「大沢親分と張さんのスポーツコーナー」は日曜朝の楽しみのひとつで、大ファンだということを前提にして欲しい。

その上で、この件について感想を述べれば、
◇情報番組で意見の違いが出るのは当たり前
◇意見の違う人を排除するようにTBSに申し入れする張本氏は大人げない
だと思う。

ショー番組と化しているが、討論番組で有名なものはテレビ朝日系の「朝まで生テレビ」や「TVタックル」。
これらの番組では、学歴と教養が高く、知識が深いとされるインテリジェンスの高い有識者たちが、時として、罵声・怒声とともに丁々発止のやり取りをしている。
しかし、番組が終われば、「ノーサイド」。
数10分前まで、わーわー・ぶーぶー言い合っていた者同士、ケロっとしたものである。

つまり、討論番組や情報番組において、色々な意見が出るのは当然である。
この番組で、張本氏は、時として、司会の関口さんが、「視聴者目線の発言」をした時など「プロの考え方は違う」とか「スポーツマンだったらこう考えるのが常識」など、ビシャと発言している。
一視聴者としては、「張本さんは、テレビだから、パフォーマンスとして、デフォルメして“素人は黙っていろ”的コメントをするんだろうなぁ」と思っていた。
しかし、今回の江川さんの件を見る限り、「素人は黙ってろ」的意見は、張本さんの「地」そのものだったんじゃないだろうか。

確かに、野球に関しては、江川さんは素人だ。
だから、張本さんが「岩隈投手のプレイに対する見解」を述べた後に、野球については素人の江川氏に、あーだこーだ言われるのはウルサイ、という気持ちはわかる。
しかし、評論家たるものは、様々な視聴者目線の意見に対して、「ウルサイダマレ!!」ではなく、「評論家として“昔はこうだった”的精神論」だけでなく「多くの人が納得する解説」をするのがその求められる立場だし、力量だと思う。

この件やスポーツ界に限らず「プロの常識」からすれば「素人意見はアホ」に映るだろう。
また、素人も「分からないことや分かりずらいことはプロといわれる人たちが、きちんと分かりやすく伝えるべきものだ」と言い過ぎるのもおかしく、「理解できるように自ら努力すること」も必要だろう。
しかし、基本的に「プロ」といわれる人たちが、きちんと多くの素人に、「プロの目線」や「そのように考え行動する理由」を分かりやすく説いてこないことが、野球人気の凋落や政治不信や無関心に繋がっているのだ。

TBSは「人気コーナーを担当する張本さん」に配慮したつもりであるだろけど、「色々な意見があるのが当然」であり「色々な意見をその道のプロがどのように説明するのか」を伝えるのが「情報番組のあり方」である。
つまり、張本氏に「江川さんのような素人意見をうまい説明で料理しちゃってくださいよ~」と誘導するのがプロデューサーのあるべき姿ではないだろうか。

「情報番組制作サイド」として「番組内のその場が一方向の意見に偏る」ように制作するのであるならば、「関西テレビ系のあるある大事典!のねつ造問題」と本質は、あまり変わらないのではないかと思う。

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