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2010年6月8日付のプレジデントで「業績好調の低価格ファミリーレストラン、サイゼリヤ」が取り上げられていた。
記事で気になった言葉やエピソードをピックアップすると、
◇業務分析すると「掃除機で店内掃除をすると利益が上がらない」という結果になった
◇やっていることは「努力させない、仕組みを変える」こと
◇業績好調の要因は、徹底的に「生産性の向上」を追求したコスト競争力
◇「生産性の向上」のカギを握るのは、エンジニアリング部
◇チェーン店が作業改善を目指すうえで、見つめるべきはハードの仕組み
◇ソフト(人材)の熟練を期待して、努力や根性でカバーするには限界がある
◇入社試験では、論理的思考を問う
◇社員の大半は理系専攻で、店内清掃や皿洗いといったレストランでは常識の業務も当然のように見直される
◇見直す基本は「その作業がどうして必要なのか、どんな目的なのか」を原理原則までさかのぼって考え直すこと
・・・などである。
マネジメントの世界では、「改善の着眼点」として、「ECRS」を考えるのが、基本原則である。
つまり、
「Eliminate(やめる)」
例:運搬・移動をやめる、書類の作成をやめる
「Combine and Partition(結合と分割)」
例:移動しながらスイッチを押す、加工と検査を一人でする
「Rearrange(変える)」
例:作業手順を入替える、場所を変えてみる、材質を変更する
「Simplify(減らす,簡素にする)」
例:報告書を減らす,部品数を減らす
である。
また、「発想法のひつとである」ブレーンストーミングを開発したオズボーンのチェックリストでは、
・ ほかに道はないか
・ ほかでアイディアが借りれないか
・ 変えたらどうか
・ 拡大・縮小したらどうか
・ 代用したらどうか
・ 入れ替えたらどうか
・ 逆にしてみたらどうか
・ 組み合わせたらどうか
を改善ポイントとしている。
これらの原則に従えば、サイゼリヤのエンジニアリング部が推進している「生産性向上」は、まさに理にかなっている。
「業績向上」といえば、単なる戦略、精神論、商品力、「改善」といえば、製造業には適用しやすいが、サービス業には適用しにくいもの、・・・といまだに誤った思い込みの激しい経営幹部が世の中の会社には多く存在する。
これらの経営幹部に、「改善の原則とサイゼリヤにおける改善事例」を知ってもらいたい。
つまり、仕事に対する基本的思考を、『売る、儲ける、努力させる』ことから『売れる、儲かる、方法を変える』という仕組みづくりに認識をきちんとあらためて欲しいものである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ180号より)
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