(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
2010年5月20日付の神奈川新聞が、神奈川歯科大学のアメリカンフットボール部1年の男子学生(25)が、同部主催の新入生歓迎コンパで多量に飲酒した翌日に死亡していたことを報じていた。
記事によると、
◇コンパは5月15日に開催された
◇コンパは居酒屋等で開催され、3次会まで約5時間に亘っていた
◇2次会までは、顧問の教授も同席していた
◇翌日、学生宅を訪ねた友人が異変に気づき、119番通報した
◇大学は、調査委員会を設置し、事実関係の究明と再発防止策の検討を進めている
◇アメリカンフットボール部は現在無期限の活動停止中である
ということらしい。
この記事を耳にした際は、「よく耳にする痛ましい事故のひとつ」程度に捉えていた。
つまり、「学生が、飲酒を周囲に強制された」のだろう、と思った。
しかし、色々とネット情報を調べて行くと、
1)この学生は、糖尿病であった
2)大学が発表した学長談話が他大学の発表と酷似している
ということが分かった。
1)の「糖尿病であった」は、結論から言えば、ある医師が書いているブログによると、糖尿病の人は、インスリンを投与するが、多量の飲酒により、インスリンの血糖低下作用が強化されて、低血糖となり、脳にエネルギーが供給されなくなり、死に至ったと推測していました。
通常は、低血糖となると、冷や汗やふるえという症状に気が付くそうですが、おそらく酩酊状態だったために本人がそれに気が付かなかったのでしょう。
2)の「学長談話」については、3月15日に佐賀大学のラグビー部のコンパ(送別会)で同様の死亡事故があり、「大きな志を抱いて本学に入学した学生が、志半ばにして人生を終えることになり、教職員一同断腸の思い」という神奈川歯科大学の佐藤貞雄学長名でHPに掲載された談話が、佐賀大学のそれとそっくりだったというのだ。
神奈川歯科大学の肩を持つわけではないが、どうしても、こういった文章は、「定型化」しやすい。
また、他大学の同様事例を参考にすることも悪いことではなく、むしろ必要なことだ。
しかし、文章がまるっきり同じでは、
「誠意が感じられない」
「本当に、学生の死を残念に思っているのか」
「再発防止策を真剣に講じる気があるのだろうか」
という風に遺族をはじめ、関係者からそう受け取られかねない。
こういった不祥事や事故が発生した際にHPなどで公にする「談話」の文章ひとつとっても、しっかりとマネジメントすることが企業のリスクマネジメント上、重要な事項なのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ179号より)
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html