【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html


インターネットニュースを見ていたら、
「誤認逮捕:トルコ籍の男性を強制わいせつ容疑で 仙台南署」
(2010年5月4日 毎日新聞電子版)
という記事があったので、早速読んでみた。

記事では、
◇ある30歳のトルコ籍の男性が4月30日に仙台市内のネットカフェで女性に抱きついたとして強制わいせつ容疑で1日に緊急逮捕された
◇しかし、この男性は容疑を一貫して一切否認
◇結果的には、誤認逮捕で、同じくトルコ籍の24歳の男性が4日に強制わいせつ容疑で逮捕された
◇逮捕された24歳の男性と誤認逮捕だった30歳男性は友人同士
◇誤認逮捕に気づいた理由は「女性がいたブースに30歳男性の指紋がなく、24歳男性の指紋があった」ことによる
◇また、被害女性が容疑者を確認する際に誤認逮捕した男性と真犯人を間違えていた
◇逮捕した仙台南署の佐藤副署長は「大変申し訳ない。このようなことがないよう適正な捜査の徹底に努めたい」と語った
という。

この記事から、素人的に想像できるのは、「まだまだ、被害者の証言が逮捕理由としては優先される」と言うことだ。
このケースは、犯行がネットカフェであったことから、「指紋」が検出され、誤認逮捕された男性の無実が証明できた。

しかし、被害が、例えば電車の中だったらどうだろう。
被害に遭った女性が「この人です!」と駅員や鉄道公安官、警察官に語れば、実際は、犯行を犯していなくても「被害者の証言に基づき逮捕」され、指紋など反論し、無実を証明する材料は乏しいため、「そのまま起訴」され、「逮捕から起訴、裁判に至るまで否認」していると「反省がない」との理由で、「有罪判決が下される」という最悪のパターンが予想される。
そして、「被害者と無理矢理示談する」あるいは「罪を無理矢理認めて減刑を求める」という対応をする羽目になるに違いない。

反省の弁を述べた佐藤副署長は「適正な捜査の徹底に努めたい」というが、捜査手順に「被害者の証言を優先する」という発想がある以上、「現場の状況確認」や「指紋採取による確認」「DNA鑑定」など「適正な捜査の徹底」など遠く彼方の話になってしまうのではないだろうか。

このような発想で捜査を実施し、逮捕・拘留できてしまうなら、誰かをおとしめようとしたら、用意周到に証言者を事前に用意して「わいせつ」や「暴行」容疑の犯人を作り上げることができてしまう。
佐藤副署長が語った「適正な捜査」ができなかった原因と再発防止策を宮城県警は市民にきちんと説明すべきであろう。


【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html

(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html