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2010年3月11日に「北海道旭川に本社を置く茂田石油(モダグループ):石油供給元は昭和シェル」が灯油の混じったハイオクであることを知りながら販売していたことが発覚した。

この問題は、
◇帯広R38SSで灯油の荷卸の際に誤ってハイオクのタンクに灯油2600Lを荷卸してしまった
◇異種油混入はハイオク残量14.400Lに灯油2600Lを荷降ろしし、タンクは合計17000Lとなった
◇灯油が混入していることを知りながら、このタンクから12000Lを抜き取り北海道各地にあるモダ石油の給油所に少しずつ分け薄めて販売した
◇帯広に関してはハイオク12000を補充し何もなかったように販売した
◇事件は、宮本石油(帯広市:石油供給元は昭和シェル)、その事実を嗅ぎ付け昭和シェル東京本部に告発したことで発覚した
◇茂田石油グループの道内5か所の給油所は、北海道経済産業局からハイオクの販売停止処分を受けた
◇4月8日に処分が解除された後もこの5か所は営業を再開していない
◇影響が再開できないのは、石油供給元の昭和シェル石油が供給を止めているため
という経緯である。

モダ石油のホームページを見ると、この問題に関するお詫び文章が掲載されている。
http://www.moda.co.jp/information/announcement/announcement100427.html
しかし、そんな矢先に4月27日に、今度は八雲給油所でレギュラーガソリンに灯油が混入したことが発覚した。
ホームページでは「再発防止に努める」を繰り返しているが、3月のハイオクへの混入問題に対する原因究明もまだまともに行われていないようだ。

結果から見ると、管轄する北海道経済産業局より石油供給元の昭和シェルの判断が正しかったことになる。
経済産業局は、モダ石油に対する行政処分を1ヶ月程度で解除したが、昭和シェルは「独自の調査により混入事故再発の恐れがあり、昭和シェルの名が汚れ、評判が落ちる」と判断したからだ。
その昭和シェルの危機管理は、他の給油所で発生したため「再発」してしまったが、そのまま再開していたら、もっと問題は拡大したかもしれない。

それにしても、モダ石油は環境経営システムのISO14001を導入している。
◇異種油混入リスク」の想定と「この想定に対する対策」はしていなかったのだろうか?◇問題に対する再発防止能力はちゃんと備わっていたのだろうか?
と疑問を持ってしまうのである。
モダ石油を認証している認証機関も結果責任は問われないとはいえ、業務システムが適切に機能していたのか、ちゃんとチェックする必要はあるだろう。

モダ石油と言えば、エピソードがひとつある。
セルフ給油の場合、給油のガンを引っ張っていない限りガソリンは給油されない仕組みのはずだ。
しかし、モダ石油の場合、ある給油所で給油した際に「ガンを一度引くと引っ張っていなくても給油」されたのだ。
もちろん、過重防止装置が付いているからあふれることはないはずだが、なんだか変だなぁ、と思ったことがある。
監督官庁は、モダ石油の業務システム(結果だけではなく)をちゃんと確認してから業務再開の判断を指示したのか、その辺も知りたいものである。

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