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「出版社における“契約”の概念」についてあるエピソードを紹介したい。
状況としてはこうだ。
◇ある専門雑誌で特集が組まれることになった。
◇出版社から私への原稿依頼は雑誌が発売される約半年前
◇出版社の原稿依頼ページ数は40ページ(1ページ1600字)
◇1ぺージあたりの原稿料は6000円
◇私は原稿納期までに出版社より依頼されたページより多い約50ページ分を提出
◇紙面の都合で、もともと依頼された40ページにその後調整し再提出
◇校正の段階で雑誌社側が32ページの特集記事に編集
◇出版社側は提出した40ページ分の原稿を1ページの文字数を調整するなどして8ページ削減(原稿自体のカットは殆どなし)
◇出版社側は、原稿料について、特集号が発売される1ヶ月前の号から「1ページあたりの原稿料が内規で1000円下がったこと」および「32ページ分の原稿料のみを支払うこと」を主張
◇ライターの私は「原稿依頼され執筆を了承した時点では6000円/ページ」、「提出した原稿は40ページ分」であることから「6000円/ページ×40ページ分」の原稿料の支払いを主張
◇出版社側は「1ページあたりの原稿料を6000円」にして「32ページ分」のみ原稿料を支払うことを通知

以上がこのエピソードの経緯である。
ライターの私としては、
◇出版社のフトコロ事情はよく理解できる
◇しかし、1ページあたりの原稿料変更は雑誌社の都合であり、私が了承したのは「変更前」である
◇こちらは「血の滲むような想いで40ページ分」執筆したのに雑誌社の都合で一方的にページを圧縮している
◇そして、そういった事情も全くライターに知らせずに「原稿料を振り込もうとする」雑誌社に対して憤りを感じる
というような気持ちが湧いた。

このことを、この雑誌社から定期的に原稿依頼されているライター仲間にメールで話したところ、以下のような返信メールをいただいたので紹介させていただく。

(引用ここから(一部編集))
(前略)
お便りありがとうございます。
こうして苦言を呈して下さるのはありがたいこと。
私たちライターのために戦って下さってありがとうございました。

私も有賀さんと同じく文字数ナンボで生活しているので、こうやって平気で削られるのは困ります。
フリーの立場だと次の仕事が来なくなるかもしれないので、(ライター側の主張を雑誌社に)なかなか言いにくいのが現状なんですね。
他社の例ですが、ページ数を減らされて、結局ないがしろにされた経験は何度もあります。

特に出版の世界では「契約」という概念ゼロなので、最初に1万部と言われて実際8000部に削られても文句が言えない。
だからこそ、(出版業界は)衰退しているのでしょう。
これからウェブの時代になったらこんなことは無くなるはず。
今後に期待、と、いきたいところですが、
どうなるのでしょうか・・・・・・。
(中略)
編集者から指定された取材時間が間違っていたり、(連絡の)行き違いで(取材先から)暴言吐かれたこともありました。
(出版社のこうした体質は)仕方がないと(今までは)黙っていますが、これからはもっと怒ります。
私たち(ライターが)が(出版業界を)甘やかしてしまったかもしれない。
(後略)
(引用ここまで)

この出版社の件に限らず、一般的に出版社は「記事として掲載させてやっている」「執筆者をメジャーにしているのは俺たち出版社」という意識が強いのだ。
先日もあるメディアから「あなたの活動を媒体で紹介したいのでプロフィールや以下の質問に明日までに回答してください」と一方的な連絡がきた。
質問事項はたくさんあり意外と時間がかかりそう。しかも「回答は明日まで」というのだから「媒体で紹介いただくのはここ数週間の紙面なのかな?」と思って他の仕事の予定をずらしてまで優先して書いた。
しかし、そのメディアからの依頼から2ヶ月以上経つがいまだに掲載されていない。

客観的には、出版社はライターを「先生」と呼び敬意を示しているように見えるが、実態は「使ってやっている」という意識が強い。
また書き手(ライター)も「仕事の依頼が来なくなるぐらいなら、だまって我慢しよう」という気持ちが強い。
こうした特性が「出版社とライター」の力関係を醸成してきたのだろう。

以前、私の原稿を編集していただいた編集者(現在は某写真週刊誌のデスク)が「うちらの業界こそ“マネジメントとは”について勉強しなければいけない業種なんですよ」とおっしゃられていたことを思い出した。
出版社とは「供給者との互恵関係」や「契約の本質」を理解した仕事をしていない業界なのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ169号より)
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