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プロ野球球団の巨人(読売ジャイアンツ)の監督である原辰徳氏といえば、誰が名付けたのか知らないが「言語明瞭意味不明」が代名詞だ。
勝利者インタビューなどのVTRを見ると、原監督は「一生懸命・・・」「みんなが力を合わせて・・・」「チーム一丸となって・・・」など発せられる言葉は明瞭であるが「結果として何を言いたかったの?」が確かに分かりづらい。
個人的には「現役時代は好きな選手の一人」だったので、応援しているが、原監督に対してはそんな印象を持っていた。

しかし、数週間前に発売された週刊文春でエッセイストの阿川佐和子さんのコーナーの対談で「原監督は名将と呼ばれるにふさわしくなってきた」と思われる発言を数多くされていたので紹介したい。

例えば、阿川さんが「選手起用はどうやって選ぶんですか?」と聞いたら、原監督は「レギュラーはファンが決めるのです。ファンが拍手を送るようになって初めてレギュラーなのであって、私は、チャンスを与えているにすぎない」と答えていた。
巨人と言えば、昔からの人気球団でファンサービスなどが他球団に比べて「遅れている」といわれ、同時に「顧客視点が弱い」と思われていたが、原監督は「顧客志向」の思考で仕事をしているのだ。

また、その他には「育成選手」について原監督は入団選手全員の前で「ここにはドラフト1位の選手も育成で背番号が3ケタの選手もいる。しかし、今日からはすべて横一線だ。どういう状況で入ってもジャイアンツの一員として力を発揮すれば5万人のファンの前で大喝采を浴びる選手になる可能性を秘めている。私は入団の仕方で全く分け隔てはしない」と話したと言う。
「機会均等」の考えが、山口鉄也選手など育成選手から這い上がったスターを生み出す競争心をあおる環境を作ったのだろう。

あと、印象に残ったインタビューは、阿川さんが「今の巨人は先が楽しみな選手が選手は多いけどべらぼーなスター選手がいなくなりましたよね」というと原監督は「“個人”ではなく“巨人”で売っている。実績のある選手はちょっとしたことで休むからいらない。“チームを強くすること”“ファンを魅了すること”のみを考えたらやるべき方向性がはっきりした」と答えている。

原監督がチーム作りの柱の考え方としている2つのポイント「組織が継続的に力を発揮するためにはどういった仕組みが必要か」と「顧客満足を高めるにはどうすればいいか」は「企業経営」する上では当たり前の考えではあり、頭では理解できる。
しかし、実際は、目先の利益に走ったりしてなかなかを実践できている経営者は少ない。

原監督はWBCで日本を率いて2連覇はしたが「フロック的優勝」と評価し揶揄する人はまだまだ多い。
ただ、こういった思考でチーム作りをしている原監督には、かつてのように「一生懸命」とか「みんなで頑張って」といった「精神論」や「根性論」で勝利を説明して姿はない。
世間の多くの人から「真の名将」と呼ばれる日も近いのではないかと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ169号より)

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