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2010年3月24日に消費者庁が「食品SOS対応プロジェクト」の初会合を開催したことがニュースで報道されていた。
このプロジェクトの目的は「こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて死亡する事故を防ぐための安全対策を検討する」会議である。
「こんにゃくゼリーによる死亡事故」は、日本ではこの「死亡事故を検討する監督官庁」が明確でない「すきま事案」として、行政の対応が後手に回り、世間からの批判を受けて「消費者庁」が創設された。
消費者庁の発表では「1995年以降少なくとも22人」がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせるなどして死亡いるという。
したがって、消費者庁では「被害者をこれ以上出したくない」として
◇対象商品の警告表示の徹底
◇対象商品がお菓子売り場に置かれていないことの徹底
(上記は業界自主規制)
の調査を行い、その上で「大きさや形状、固さなどについての規制の必要性を検討し、2010年初夏をめどに結論を出す方針」なのだと言う。
それにしても「こんにゃくゼリーの規整化」に関していつも議論になるのは「他の食品に規制があまりないのに、なぜ、こんにゃくゼリーばかりがやり玉にあがるのか?」である。
データが古くて恐縮だが、2006年の厚生労働省のデータによると「窒息の原因となった食品(計803例)」という報告書があり、そこでは主な食品として、
◇餅(もち) 168例
◇パン 90例
◇米飯 89例
◇あめ 28例
◇団子 23例
◇カップ入りゼリー 11例
が報告されていて、この数字からは「カップ入りゼリー」による窒息事故は「極めて事故事例が多いわけではない」ことがわかる。
もちろん、各食品の生産量や日本人一人当たりの消費量がバラバラだろうから「件数」だけでは一概に「事故の発生率」を比較できるものではないが、少なくとも「窒息事故を生みだす食品の一番の代表格ではない」と言うことができるだろう。
また、意外なのは、こんにゃくゼリーに関して「EU、韓国、米国ではゼリーへのこんにゃく使用を法規制ですでに禁止している」という事実だ。
特に、EUや米国は「自己責任論」が強いイメージがあり「国を挙げて規制している」というのは「あれ?」という印象を受ける。
勝手な想像であるが、日本の場合「こんにゃくゼリー」がやり玉に挙がり「規制化」が検討される理由は、
◇日本のこんにゃくゼリーの業界団体が弱い
◇メディアが大々的に報じており世論として規制化を望んでいる
◇消費者庁としての活動成果を世間にアピールしたい
という要素が影響しているのかな、と思う。
また、海外の場合は、
◇規制をかけても影響がほとんどない
(こんにゃくを食用とする国は日本、中国、ミャンマー、韓国のみで、農産物として市場流通しているのは日本だけ)
◇事故は「弱者であるこども」に多く発生している
という要素が大きく影響していると思う。
「食品SOS対応プロジェクト」が消費者庁の存在意義を訴えるための単なるパフォーマンスにならないことと、こんにゃくゼリーだけでなく、死亡事故が発生している他の食品についても事故を防ぐための意味ある議論が展開させることを期待したい。
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「こんにゃくゼリーによる死亡事故」は、日本ではこの「死亡事故を検討する監督官庁」が明確でない「すきま事案」として、行政の対応が後手に回り、世間からの批判を受けて「消費者庁」が創設された。
消費者庁の発表では「1995年以降少なくとも22人」がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせるなどして死亡いるという。
したがって、消費者庁では「被害者をこれ以上出したくない」として
◇対象商品の警告表示の徹底
◇対象商品がお菓子売り場に置かれていないことの徹底
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それにしても「こんにゃくゼリーの規整化」に関していつも議論になるのは「他の食品に規制があまりないのに、なぜ、こんにゃくゼリーばかりがやり玉にあがるのか?」である。
データが古くて恐縮だが、2006年の厚生労働省のデータによると「窒息の原因となった食品(計803例)」という報告書があり、そこでは主な食品として、
◇餅(もち) 168例
◇パン 90例
◇米飯 89例
◇あめ 28例
◇団子 23例
◇カップ入りゼリー 11例
が報告されていて、この数字からは「カップ入りゼリー」による窒息事故は「極めて事故事例が多いわけではない」ことがわかる。
もちろん、各食品の生産量や日本人一人当たりの消費量がバラバラだろうから「件数」だけでは一概に「事故の発生率」を比較できるものではないが、少なくとも「窒息事故を生みだす食品の一番の代表格ではない」と言うことができるだろう。
また、意外なのは、こんにゃくゼリーに関して「EU、韓国、米国ではゼリーへのこんにゃく使用を法規制ですでに禁止している」という事実だ。
特に、EUや米国は「自己責任論」が強いイメージがあり「国を挙げて規制している」というのは「あれ?」という印象を受ける。
勝手な想像であるが、日本の場合「こんにゃくゼリー」がやり玉に挙がり「規制化」が検討される理由は、
◇日本のこんにゃくゼリーの業界団体が弱い
◇メディアが大々的に報じており世論として規制化を望んでいる
◇消費者庁としての活動成果を世間にアピールしたい
という要素が影響しているのかな、と思う。
また、海外の場合は、
◇規制をかけても影響がほとんどない
(こんにゃくを食用とする国は日本、中国、ミャンマー、韓国のみで、農産物として市場流通しているのは日本だけ)
◇事故は「弱者であるこども」に多く発生している
という要素が大きく影響していると思う。
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