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鳩山政権の目玉政策の高校授業料無償化をめぐり「朝鮮学校を無償化の対象から外そうとする動き」に対して「賛成」「反対」の声がネット上で湧きあがっている。

そもそも、この「朝鮮学校を無償かの対象から外そうとする動き」の発端は、中井洽国家公安委員長兼拉致問題担当相の「北朝鮮への制裁を理由とした」発言だ。
この意見に対して鳩山由紀夫首相は「常識的には日本人と国交のある国の人が優先されることは、それほど無理のない話ではないか」と無償化適用に否定的な考えを示し、一方、川端達夫文部科学相は「外交上の配慮はしない」と中井大臣の発言をけん制した。

それでは、朝鮮学校に対して「無償化賛成」と「無償化反対」にみられる多くの意見を整理してみたい。

【無償化賛成】
◇ともに日本で暮らしている朝鮮学校に通う子供たちの学ぶ権利を侵害している
◇不当な民族差別であり、人権侵害である
◇民主党は野党時代から、外国人を含めたすべての子どもの学ぶ権利の保障に力を入れいる。朝鮮学校だけ除外するのはおかしい。
◇法案では、高校並みの教育課程が条件になっているが朝鮮学校(高級学校が高等学校に相当)の実態は条件を満たしている
◇教科書は朝鮮語で書かれているが、内容は文科省の学習指導要領に沿っている
◇多くの日本の大学が「高等学校」として朝鮮高級学校を扱っている
◇朝鮮高校は、インターハイや国体への参加を認められている

【無償化反対】
◇日本は北朝鮮との国交がなく、現在制裁を掛けている国である
◇日本人を拉致した国家の思想や信条を教育する学校に税金を使う必要はない
◇外国人学校とはそもそも滞在国の考え方を押し付けていけない存在である
◇外国人学校には滞在国の考え方(学習指導要領)を押し付けない代わりに補助金(無償化)を与えないのは当然である

その他にも、様々な意見はあると思うが、要は朝鮮学校の「無償化賛成派」は『人道的な見地から差別はおかしい』と主張し「無償化反対派」は『国交がなく、しかも制裁を加えている国の学校を援助するのはおかしい』という考え方だ。
「賛成」も「反対」もこれらの意見を聞けば、それぞれに一理あり、何とも言えない。

ただ「高等学校の無償化」のそもそもの意図は「これからの日本を支える人材の育成」にある。
つまり、資源のない日本では「子供の教育が一番重要」という考え方である。
したがって、教育の最終的な目的は「日本の国益向上」である。
もうちょっと具体的にいえば「優秀な人が、高給が狙える外資系企業に就職するといった自分主義に走らず、国のために仕事をしたいと考える人材の育成」が目的であり、すなわち「優秀な人材の国外企業への流出は国益を損なう最大の損失」という発想である。

そういった「国のために心の底から仕事をしたいと考える人材の育成」が「高等学校無償化の根本的な考えにある」とするならば、私たちは感情的に「北朝鮮は嫌い」とか「税金の無駄使いだ」という議論ではなく「国家がきちんと人を育てれば、育てられた人は社会や国に自然と貢献し働くようになる」人材育成のために「高等学校の無償化はそもそもどうあるべきか」を議論するべきだろう。
そうでなければ、朝鮮学校の件に関わらず、このままでは「単に高等学校が無償化されただけ」(高等学校を無償化することが目的化するだけ)になり将来的に「高等学校を無償化したことの意義や効果はあったのだろうか」という結果に陥ることは目に見えている気がする。
私たちは朝鮮高級学校の無償化問題をきっかけに“高等学校無償化の本来の目的”を捉え直してどうあるべきかを議論すべきなのだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ166号より)
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