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2010年2月24日にスポーツニッポンが、日本相撲協会が2月23日の理事会で「1部屋1人の「外国人枠」の解釈を「外国出身力士枠」に切り替えることを決めたことを報じていた。
そもそも「外国人枠」とは、モンゴル人力士が増えたことにより、2002年の申し合わせ事項として「1部屋1人」の外国人力士枠が設けられた。
しかし、最近、6人の外国人力士が日本国籍を取得し「日本人」となったことで「外国人枠」に空きができ、そこに新たな外国人力士が所属するケースが生じており、その流れに釘をさすことが、この「外国出身力士枠」という「新解釈」の根拠であろう。
もちろん、表向きの理由は、
・暴行騒動で引退した元横綱・朝青龍のような力士を生まないようにする
・外国人力士の不祥事が続いていることから、外国人の入門を制限する
という理由だとは思うが、この理由も非常に根拠が薄く、排他的である。
それにしても、今回の申し合わせを含め、日本相撲協会の理事会と言うのは世の中の流れを理解できない暗愚な集団のように見えてならない。
そもそも「朝青龍問題をはじめ、大麻問題を引き起こした外国人力士の不祥事の原因」は「外国人力士自身の問題」とは必ずしも言い切れない。
むしろ「親方の管理能力・体制の問題」であり、現状の「部屋制度」の限界でもある。
現状の協会のシステムをそのままにしておいて「不祥事発生の元凶は外国人力士である」と問題点をすりかえるのは、日本人として恥ずかしい。
また「外国人が日本国籍を取得し日本人となる」と「外国人枠は意味をなさない」と一部の親方衆は考えているようであるが、そもそもこの考え方がおかしい。
「日本人力士の育成」を根拠にした「部屋に所属できる外国人力士枠の設定」は、確かに、安易に「もともとの体格に勝る外国人ばかりを入門させる風潮の排除」には効果のある制約だと思う。
この「外国人枠」の考え方は、野球やサッカーなど他のスポーツでも存在する。
つまり、国際大会を視野に入れた場合、外国人選手に頼ったチームの育成では「日本を代表する選手が育ちにくい」という理由である。
しかし「外国人選手が日本国籍を取得した場合」は「日本人としてそのスポーツの発展に寄与してくれる人材」と考え、諸手を挙げて受け入れている。
それなのに、相撲協会は「外国人出身力士枠」というわけのわからない制限を今回かけた。
今回の相撲協会の「新解釈(迷解釈)」は「待機外国人力士候補者」がたくさんいる現状において国際問題に発展すると思う。
バンクーバー五輪で日本出身の川口悠子選手がロシア国籍を獲得しロシア代表として出場し、ロシア国民は応援してくれた。
しかし、ロシアが、相撲協会のように「外国人出身枠」を設けたら私たちはロシアに対して「排他的な冷たい国」と感じるのではないだろうか。
相撲協会の理事会に正しくものごとを判断する能力がなく、真っ当な組織運営ができないのであれば、所管する文部科学省が「内政干渉」すべきではないかと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ165号より)
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