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日本のスキー人口が1993年をピークに減少の一途をたどっているという。
スキーブームがピーク時の1993年のスキー人口は1860万人だったと言われるから国民の15%ぐらいがスキーをしていたことになる。

このすごい数字をけん引していたのは、何といっても、1987年11月に公開された映画「私をスキーに連れてって」だろう。
主演は原田知世さんと三上博さんだったが、当時、この映画で出てくるシーンやエピソードを真似て、
・白いスキーウエア
・アマチュア無線
・携帯型防水カメラ
・セリカGT-FOUR
・携帯電話
・スキーを滑った後のビール
・スタッドレスタイヤ
・「とりあえず」という言葉
・スキーと言えばユーミン(松任谷由美さん)
などのアイテムや習慣、言葉がはやった。

この「映画の影響」のおかげで、関連する産業が活況を帯びて、社会に大きな影響を与えていたことは、まぎれもない事実であろう。

しかし、現在のスキー(スノーボード含む)人口はピーク時の約半分になってしまったという。
スキーブーム絶頂期を知る人からすれば「リフトが混まなくなったし、ゲレンデも空いていて滑りやすくていいな」と思うが、冷静に考えれば、スキー人口の減少は、スキー関連産業の経営が成り立たなくことを意味し、そうなると「リフトやゲレンデが空いてて良かった」というレベルの話ではなくなり、日本の一般的大衆文化としての「スキー」は存在しなくなってしまう。

ここで質問です!!
「あなたが、スキー関連業界の人だったら、どのようにして業界を盛り上げ、立て直したらいいと考えるでしょうか?」
1)「私をスキーに連れてって」のような映画を製作してブームを作る
2)業界が「顧客目線」で業務改善に取り組む
・・・・・

答えは「持続可能な継続的な発展」を第一に考えるなら、「2)」といえるでしょう。

実際、スキー関連業界では、今、遅まきながら「業界一丸となって」スキー産業の活性化に取り組んでいるという。
例えば、大手スキー場運営会社として、東急系の東急リゾートと西武系のプリンスホテルがあるが、このライバル関係にある両社が共通リフト券を発行した企画を実施している。
この企画は相乗効果を出しているようで、昨年は、トータルで前年比120%の利用者数になったという。

また、業界的には「ブーム絶頂期にスキーをしていた世代のジュニア」対策だそうで、
・スキーショップにおける子供用スキーウエアやグッズの充実
・スキー場における中学生未満のリフト券無料
・スキー場における子供用スキースクールの充実
などいろいろな工夫を施している。

話は少し変わるが、中国人の富裕層の間で、今、北海道旅行がブームだと言う。
このブームの火付け役は、中国で有名な北海道を舞台にした中国映画(2008年末に中国で公開された「非誠勿擾」(邦題「狙った恋の落とし方。」))だと言われるが、おそらく、これも北海道旅行のサービス自体の質を上げなければ、単なる一過性のブームで終わるだろう。

「映画などで社会的なブーム」を作ることは、関連業界にとっては「棚からぼた餅」(タナボタ)のようなものだ。
よく「景気が良くなれば・・・」的発想で、ブームや時流に乗った他力本願的な成功を口にする人が多い。
確かに「社会現象」はそれに関連する人にとってはオイシイ。
しかし、ブームが去れば長続きしないのも事実だ。
仕事をする上で、重要な私たちの思考は、やはり「顧客目線でものごとを捉える」ことなのだろうと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ164号より)
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