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マネジメント用語で「修正」、「是正処置」という用語がある。
日常的な日本語のニュアンス的には、いずれも「見直し」という感じになるが、マネジメント用語の定義的には、この二つの用語の意味は異なる。

つまり、用語の定義的には、
「修正」
→検出された不適合を除去するための処置
「是正処置」
→検出された不適合又はその他の検出された望ましくない状況の原因を除去する処置
となる。

要は「不適合(な状況を)を取り除くこと」が『修正』で「不適合の原因を取り除くこと」が『是正処置』なのだ。
言葉を見比べてみると「あまり違いがない」ように見えるが、マネジメント的には大きな違いがある。
マネジメントの重要性は、簡単にいえば「失敗を繰り返さないための仕組みを構築し続けていくこと」である。

したがって、「修正」の到達点は、イメージ的には「目の前に存在するマイナスの状況をプラスマイナスゼロに戻す」ことであるのに対して「是正処置」の到達点は「目の前に存在するマイナスの状況を繰り返し発生させない態勢作り」である。

言葉で説明すると抽象的で難しく聞こえるので、日常の具体例で考えてみたい。
【不適合の事例】
→“風邪をひき、のどの痛みと38度の高熱が発生した”
【不適合事例に対する修正の例】
→“風邪薬を服用して、のどの痛みを取り除き、体温を平熱に下げた”
【不適合事例に対する是正処置の例】
→“風邪をひいた原因が「室内温度が深夜15度に下がっていたにも関わらず薄着で就寝していたため」と究明できたので「室内温度が15度以下になることが分かった場合は、厚着をするか空調で室内温度が15度以下にならないように調整して就寝する仕組み」に見直しした”
という感じになる。

「人間は反省する生き物なんだ」ということをおっしゃられる方がいるが、まさに「人間社会の価値」はそこにあると思う。
つまり「社会の発展」は「発生させした過去の失敗を見つめなおして、その要因を取り除く、つまりは“反省すること”発展してきた」のだ。
だから、私たちは「修正」と「是正処置」の概念を正しく認識・理解して日常生活に活かしていく必要がある。

この概念を「日常生活の中で効率的に身に付ける」には、
1)自らに、望ましくない出来事があったときに「修正」だけでいいのか、「是正処置」まで考える必要があるのかを常に心の中で問いかけて行動する
2)ニュースなどで「望ましくない出来事」があった時に、その当事者が「修正」しかしていないのか、「是正処置」までしているのか、またその対応は適切だったのかを常に心の中で問いかけて考えてみる
という思考習慣をつけると身に付けていくことができる。

例えば、日本代表のサッカーの試合で「あるミスの連続により試合に負けた」としよう。
その時に監督が「選手の肉体的および精神的体調を整えて次の試合に挑む」(修正)という対応をしようとしているのか、「現在のディフェンスや攻撃態勢を見直して次の試合に挑む」(是正処置)という対応をしようとしているのかを観察し、「どのような対応を本来は取るべきなのか」常に自分なりに考えてみるという「思考」をするのだ。

私は、野球やサッカーが好きなので、「スポーツニュースの出来事」をそのように捉えなおして考えること多いが、政治の話でも、社会の出来事でもなんでもいい。
ぜひ、「失敗を繰り返さない態勢作りの力量の向上させたい」と願う人は、日常生活の中で楽しみながら、やってみて欲しいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ147号より)

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