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最近、めちゃくちゃ「違和感」を感じることがある。
それは「暴走気味の検察」と「検察情報を基に世間を煽るマスメディアの報道」「世間の流れに同調し無難なコメントを展開する司会者とコメンテイター」、そして「思考停止状態で垂れ流される情報を鵜呑みにした単純すぎる世論」だ。
最近の具体的な事例としては、何といっても「小沢幹事長辞任」と「石川衆議院議員の離党&議員辞職」は「すべきである」という「世論」だ。
マスメディアが「小沢氏は限りなくクロ」「小沢氏は大悪人」「石川議員は逮捕・起訴されたから議員辞職は当然」と書き立て続けるから、完全に世間の流れは「小沢氏辞任すべき」の流れが形成され、世論調査では「国民の70%が小沢氏は辞任すべき」という調査結果になってしまった。
しかし、過去を振り返って欲しい。
もう3~4年も前のことだからすっかり世間は忘れてしまったかもしれないけれど、姉歯元1級建築士による耐震強度偽装事件があった。
この時は、建築確認をした検査会社、不動産デベロッパー、施工管理会社などが「グル」になってマンションを購入する消費者を騙しているかのごとくマスメディアは煽った。
特に、デベロッパーのヒューザーの小嶋元社長のキャラクターが大変濃かったので、みのもんた氏をはじめ、報道番組のほとんどのキャスターが「小嶋社長は儲け主義で消費者を欺いた極悪人」のごとく叩きまくった。
しかし、私の記憶では、小嶋元社長が判決で有罪になった罪は、姉歯問題が発覚した直後に販売したマンションについて、販売前に問題を知っていたのにそれを知らせずに販売したという罪のみだった。
つまり、マスメディアはそろいもそろって小嶋元社長を叩きまくって極悪人のごとく仕立て上げ、業界ぐるみの大事件のように報道していたが、結局、一連の耐震偽装事件は「姉歯元1級建築士の単独犯」にすぎなかったのだ。
マスメディアが叩きまくった挙句、叩かれた関係者の家族や社員に多大な影響が出たと聞くが、マスメディアはそういった「報道責任」さえきちんと果たしていない。
「小沢氏不起訴」の話に戻るが、検察OBとやらがテレビ取材で「不起訴と言っても嫌疑不十分なだけ。検察はまだ、小沢幹事長を諦めていませんよ」とおっしゃっていた。
それを受けてか、マスメディアでは「参院選後に第2ラウンドの捜査がある」などと報道しているが、冷静に考えればこれらは「誤った情報だろうな」と言うことに賢明な市民なら気がつくだろう。
そもそも「逃げも隠れもできない立場の石川議員を単なる政治資金収支報告書の虚偽記載容疑で国会開催前にいきなり逮捕」した時点で「あれ?変だな」と考えなければ、私たちの頭は「垂れ流されるマスメディアの情報を思考停止状態でそのまま受け止めてしまっている」と考えなければダメだ。
そして検察が大騒ぎして「あっちこっち」とつついて「確かな証拠が出なかったということは、これ以上検察がつついても、つつくだけで何も出てこない」=「これ以上、検察の権威を失墜する無意味な捜査はしない」というのが常識的な見方だと思う。
検察OBが「まだ諦めていません」云々言われるのは、自身が検察出身だから「検察はそんなにいい加減な捜査はしていませんよ。少なくとも私は現役時代にそんな捜査はしなかったから」という自己弁護的な「真意」が裏に隠されているだけの話である。
マスメディアにしても、これだけ大騒ぎしたから、振り上げたこぶしをいきなり降ろすわけにもいかず、徐々に世間の関心がクールダウンする時期までフェードアウト気味に「まだ今後の検察の展開があるかも」とあたかも「まだ何かがある」ような報道をしているのだ。
コラムニストの勝谷誠彦氏が2010年2月16日号の「週刊SPA!」で、
(以下コラムから引用)
「略・・・ところが大マスコミが報じる方向は全く違うものだった。そして恐ろしいことに「世論」という化け物はやすやすとそれに乗せられたのである。その前に顔と名前を出した責任ある個人として立ちはだかろうとすればとんでもない風圧を受ける。だから多くのコメンテイターは無難な受け答えをするのだ。・・・略」
(引用ここまで)
ということを述べている。
つまり、
・マスメディアは決して中立な立場で報道をしていない
・世論はそのマスメディアが報じる方向に乗せられる存在
・世間から叩かれるのを恐れて名前と顔を出した個人は無難な回答をする
ということを勝谷氏はおっしゃられているのだ。
それにしても、この小沢氏問題に関して、マスメディアはどの程度責任を感じているのだろう。
まともな市民なら「なぜ、マスメディアは、自民党など野党にどうでもいい国会運営妨害材料となるネタを垂れ流すのだ!」と憤っているはずだ。
せっかく、政権交代したのに、国会では本筋の議論がまるでできていない状態だ。
「国会で本筋の議論ができていないのは小沢幹事長が辞任しないから」と捉えている人がいるのであれば、完全に検察とマスメディアが意図した方向に世論は流れたわけで、彼らの思うつぼだ。
そもそも「検察はなぜ小沢氏にこだわったのか」「なぜメディアはリーク情報をそのまま垂れ流して世論を形成しようとしているのか」を考えれば「本当に正しいことは何か」がよくわかる話である。
私たちは「何が真実なのか」もうちょっと総合的に判断する目が必要なのだ。
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