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『東京都が電通に発注した2016年夏季五輪招致の最終プレゼンで放映した映像の製作費』
が話題になっている。
この問題は、2009年12月9日の都議会一般質問で、民主党の都議会議員より「(電通側が請求している金額は)適正価格とは考えられない」と質問したことに端を発している。

東京都が夏季五輪招致に相当のお金を掛けたことは、今までのマスメディアの報道でなんとなく感じていたが、最終プレゼンで放映した10分間の映像に5億円とは、素人考えでもムダがあるように思える。

各メディアの報道した情報をチェックしてみると、2012年五輪の開催地であるロンドンが招致の際の最終プレゼンで放映した映像(14分間)の製作費は、約1億7千万円だという。
・イギリスと日本の物価や映像制作相場の違い
・映像自体は10分でも、企画、撮影に相当の時間を掛けている
ということはあるだろうから「10分に5億円」ということだけを取り上げて「他国と比較」し「庶民感覚」だけで議論しても意味はない。

ただ、この報道を聞いていると、
1)東京都は製作した電通(広告代理店)の「言い値」で製作費を支払おうとしているのかな?
2)製作費は(指名か一般かは別にして)競争入札ではなかったのかな?
という疑問が湧く。

電通側の映像制作費用の根拠として、「石原都知事など都側からの制作やり直し代」も見積もりの積算に入っているとなると、
・東京都から、最終プレゼン映像制作に対するスペックは明確に提示されていたのか?
・東京都と電通で、やり直し制作する場合の条件は明確にされていたのか?
などの手順に問題がなかったか検証する必要がある。
石原都知事は「映像製作費の検証」を実施することを12月11日の定例会見で明言しているから、この辺の仕組みをよく精査して欲しい。

それにしても、五輪招致に関して、今回問題にされた「映像製作費」以外でも東京都自体は、「石原都知事の肝いりだから」と「少しでもいいもの、希望通りのもの」を作るために委託費をケチらず、大したチェックもせずに大判振る舞いをしていたのではないだろうか。
また、各委託先も東京都の五輪招致関連費用について、「石原知事は選ばれるためにいいものを作るためならお金を惜しまないぞ」という方針をキャッチしていたから「言い寝」でどーんと請求額を盛り盛りにしている気がする。

とにかく、これだけ日本経済がデフレ状態に入って、モノ(製造業)はもちろん、サービスに対する価格もどんどん下がっているのに「広告代理店」は未だバブリーな世界なんだなぁ、と思うのである。

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