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2009年10月24日に札幌ドームで開催されたCS第2ステージの第4戦(北海道日本ハムファイターズ戦)を最後に野村克也監督はユニフォームを脱いだ。
残念であるが、年齢的(74歳。昭和10年生まれ)にもう、監督として現場に復帰することはないだろう。
ところで「野村野球」とは何だったのだろう。
キーワードを並べてみると、
「徹底して相手を観察する」
「過去の対戦結果から現状分析を徹底する」
「現状分析結果から最大に効率的な方法論を選択する」
「相手の弱点を徹底して攻める」
「精神的に揺さぶりをかける」
「状況野球を理解させ徹底させる」
「結果より次につながるプロセスを重視する」
という感じではないだろうか。
つまり、
「理に適った戦法を選択し、最大限に選手を活用・駆使して、相手に勝つ」
という野球であった。
よく、上記に並べたような「野村監督を象徴するキーワード」から、
1)当たり前のことをしているだけで目新しさは無い
2)保守的な野球であり、革新的な戦略はない
3)未来志向で野球界に新たな戦術を伝えるメッセージ性がない
などと、どちらかというと「批判」に近い評論をする人がいるが、少し的外れな評価だと思う。
例えば、
「今までの野球になかった奇抜な発想が野村野球にはない」
(いわゆる“保守的な野球である”という評価)
という批判があるとするならば、
・投手分業制(先発、中継ぎ、抑え)の概念を確立した
・今や大リーグでも当たり前になった「クイック投法」を考案した
・データに基づく戦略・戦術をする野球をプロ野球界に確立した
などに代表されるように、「当時は存在しなかった野球概念」をいくつも野村氏は開発、あるいは発展させているからだ。
また、
「当たり前のことをしているだけで、目新しさも、提言などメッセージもない」
という評価については、
・野球は「相手がいる」競技である
・「相手に勝利する競技」である以上、「自他の現状分析」を基本にするのは当然である
・「当たり前のことを当たり前に考え、理解し、実践できる野球」こそが野村野球のメッセージである
と反論できると思う。
百歩譲って、自然科学系の「発見や発明」のように「役に立つか立たないかはわからないが、新たな物理的、あるいは化学的な現象を発見し、開発すること」を「革新的な野球」と捉えるとしたら「過去のデータに基づく戦術・戦略」は「保守的な野球」といえるかもしれない。
しかし野球は「相手チームに勝つこと」を目的とした競技スポーツであるから、「現状分析結果」をベースにした発想をするは当然であろう。
話は変わるが、個人的には、「体力面でもともと優れた素質や優位性を持つ人」が「優秀な結果を出す」ことは、ある意味、当たり前である。
しかし、プロ野球は、
・チームスポーツであること
・144試合全てに勝つ必要はない
という特性がある。
つまり、「相手との心理的要素面」の影響が大きく、「オールラウンドで相手を凌駕する」必要は決してないスポーツである。
したがって、
・体力的にはピークを過ぎた選手
・もともと突出した体力的な優位性のない選手
であっても、「場面に応じた考え方」や「自分の特徴を理解した戦い方」に気づき、実践することで「活躍できること」を、選手として晩年期の江夏豊投手や吉井理人投手や渡辺久信投手、山崎武司選手を再生させたことで野村監督は私たちに教えてくれた。
日本では「スポーツニュースといえば野球」である。
つまり、プロ野球にまつわる話は野球ファンならずとも、私たち日本人にとって日常的に耳に入ってくる。
つまり「野村監督の野球のものの見方や考え方」は、知らず知らずのうちに、評論家が野村野球を分析した結果は、メディアを通じて報道され、「ビジネスシーンで活動する私たち」の仕事の中の発想の根底にも取りこまれているのである。
今後は、バックネット裏(解説者)から、益々この「ものの見方や考え方」を多くの人に発信してくれるに違いない。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ148号より)
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