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2009年8月13日付の時事通信や毎日新聞が「幸福実現党、衆院選撤退へ」という見出しの記事を掲載している。
記事内容をまとめると、
1)政治団体「幸福実現党」は8月13日に、衆院選への候補者擁立を取りやめ、全面的に撤退する方針を固めた
2)8月14日に記者会見を開いて正式発表と経緯説明をする見込み
ということらしい。

幸福実現党は、2009年5月23日に総務大臣に政治団体の届け出を提出し、結党した。
これまでの報道から、同党は、「全300の小選挙区と比例11ブロックすべてから計347人の候補者擁立を発表し、選挙準備を進め、衆院での第一党を目指す」と聞いていたので、この報道を耳にした時は「えっ!なぜ??」と思った。

撤退理由は、2009年8月14日の記者会見で明らかになるが、現時点で勝手に想像してみると、
1)7月の都議選に10人の候補者を擁立したが全員が最下位で落選した
2)仙台市長選擁立候補も最下位で落選
3)幸福実現党はテレビメディアでは「諸派」として殆ど取り上げられない
などの結党からこれまでの結果から、大川幸福実現党総裁が「ひとりの当選見込まれない=完全撤退」と決断したのではないかと思う。

当初、幸福実現党が結党した時、私は感覚的に「この政党は泡沫候補者の集まり」になることは目に見えているのに、なぜ、政治活動を始めるのだろう?と思った。
政治は、国の将来像を明確に示し、政策の中身で議論し、その結果としての国民の適切な投票行動につなげるべきものがそもそもだと思う。
しかし、現実的には、「風、雰囲気、勢い、イメージ」などが揃って国民の投票行動につながる。

実際、前回の「郵政選挙」の時は、「郵政民営化によって実現できる国民のメリット」を真剣に考えて投票した人よりも、「民間でできることは民間へ」「その流れに反対する者に身内であっても刺客を送り込む」という当時の小泉首相の大号令によって「雰囲気」が形成され、それが多くの国民の投票行動へとつながった。
今回の「民主党有利」といわれる衆院選も「一度は政権を交代させてもいいのではないか」という世論の「雰囲気」によるところが大きく、「国のあるべき姿とそのプロセスに至るための目の前の手段としての政策」という観点で多くの国民は支持政党を選択していないと思う。

だから、幸福実現党が結党した時に「仮に、政策的に素晴らしく、斬新なアイディアをぶち上げていたとしても、宗教団体が母体の政党はメディアも国民もアレルギーが強く、風や勢いは出ない」はずなのに、なぜ、大川総裁は政治活動を開始するのだろう?と思った。
しかし、今回の「完全撤退」報道から想像すると、大川総裁は究極の「リアリスト」だということがわかる。
要は「負け戦には初めから挑まない」現実主義者なのだ。

だから、結党時の党首である饗庭直道氏は10日余りで広報本部長に降格されているし、仙台市長選挙惨敗後は、饗庭氏の後に党首となった大川きょう子氏も宣伝局長に降格させるほど、「結果重視」の人事を行っている。
その流れで考えれば、現在は大川幸福の科学総裁自らが党の総裁であることから、「衆院選大惨敗」→「大川総裁の責任問題」となる流れになることは目に見えており、幸福の科学における大川総裁の影響力低下を危惧しての「完全撤退」と見るのが、妥当な見方なのだろう。

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