2009年6月23日に自由民主党の古賀誠選挙対策委員長から東国原英夫宮崎県知事が衆議院選挙への出馬要請を受けた。
東国原知事が古賀氏に伝えた「衆院選への出馬条件」は2つ。
ひとつ目が
「自民党の総裁候補とすること」
もう一つが
「全国知事会のマニフェストを自民党のマニフェストに加えること」
の2点である。

世間では、この東国原知事の意向に対して「仰天発言」と捉えているようであるが、私は報道でこの発言を知った時には全く「意外」感はなかった。
一連の報道を見ている限り、東国原知事の主張とこの発言の真意はよくわかる。
「地方を変えない限り、日本が変わらない」
と言い続けている東国原知事であるから、
・国会議員になる
・政権政党になる可能性がある政党の要職に就く
ことが、
「自らの主張を実現させるための効果的な方策」
であることは明白だ。
つまり
「自由民主党の選対委員長からの出馬要請は自らの主張を実現できる可能性のある千載一遇のチャンス」
と位置付けるのは当然である。

東国原知事が「単にいちタレント候補」として「無党派層の支持」「民主党票の切り崩し」など選挙対策に担がれるだけでは、
・宮崎県民を裏切ったのか?
・任期が2年近く残っているのに辞めるのか?
・安倍元総理や福田前総理のように投げ出して知事を辞めるのか?
・宮崎を踏み台にして国会議員になって目立ちたかっただけか?
などと叩かれ、まったく、メリットもない。

また、国会議員になったところで、数多くのタレント議員のように組織に埋もれるし、そこから頭角を出すまでの時間は相当掛かるし、仮に組織の中で時間をかけて周囲の支持を高め頭角を現すとしても、その時点では「しがらみ」にまみれて、「主義主張をそのまままっすぐ通す」ことは不可能になっているだろう。

それにしても、この東国原知事の発言に対して、自民党のベテラン議員が、
・顔を洗ってこい
・あほらしい
・自民党も地に落ちた
・総裁候補とは「待望論」が湧きあがって出馬するものである
・任期をまっとうしないで国政に転身するのはおかしい
と従来からの常識にしばられた意見を言っているうちは、自民党は、まず、何も変わらない。
要は、組織が官僚化すると、現状体制を維持しようとする勢力に飲み込まれれ、斬新的で革新的な意見は通らないものである。

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