私は仕事の性格上、講演会を実施する機会が多い。
その時に一番注意するのは、
「相手に伝わりやすい話題をどのように選び話し方をするか」
である。
以前の私は、
「かっこつけなければいけない」
とか
「講演会の対価に見合った難しく濃い内容を話さなければいけない」
と変に力んでいた。

しかし、「それじゃいけないんだ」と気がつかされたのは、仕事上の先輩の話し方である。
とにかく、その人は「聴衆を引き込ませること」に長けている。
つまり「つかみ」がうまいのだ。
その方に当時は、
「あなた流の話し方でいいんだよ」
と言わたが、なかなか「自分流」を確立し、実践することができなかった。

今でもまだまだ未熟であるが、最近では、
「同様の話を他の講演会で3回聞いたけど、その中ではあなたの話が一番やさしくてわかりやすかった」
と言われるようなケースが増えたから、それなりに話し方は上達したのかもしれない。
話の中身が実態として濃く深く立派でも「相手に伝わらなければ意味が無い」から、講演会を聞いた方にそういう感想を持ってもらったときが一番嬉しい。

経験則として感じるのは、
「聴衆者の波長に合う伝わりやすい話し方のリズム」
というものがあるようだ。
聴衆者を前にした時に「合う波長とリズムと話題」をいち早くキャッチできると、その講演会はまずうまくいく。

講演会の依頼を受ける時に、
「話が難しすぎると聞く気が起こらないし、中途半端に業界の話題が過ぎると、いつもと変わらぬ発想しか想像できないから、詳しく難しくもあり、かつ、我々が想像できる範囲の話題と難易度でお願いします」
と言うリクエストを受けることが多い。
話し手としては、聴衆者にミートするテーマを仕入れて講演内容に絡めていく作業は、結構難しい。

ふだんから同じような環境で生活し、同じような価値観を持つ人と話すだけなら、伝え方について特に努力しなくて、相手に伝えたいことが伝わる。
しかし、日常の生活環境がことなり、価値観の違う人に「伝える」時は「伝え易い話をするための工夫」が必要になる。
つまり「人に伝える」ということは「相手に真の意味をわかりやすく伝える」と言うこと常に最優先に考えて、こちらの話題も相手の琴線に合致するよう常に引き出しを増やして、更新しておくよう努力しなければならないのである。

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