少し前に、まる7年ぶりに会った友人がいた。
その時に、その友人に言われたのは、
「最近は口内炎やヘルペスはできなくなったの?」
と開口一番に言われた。

そういわれて気が付いたが、30歳前後の頃は、年がら年中、口内炎ができていた。
カウントはしていないが、おそらく「年200日ぐらい」は口内炎ができていたと思う。
その頃は、口の中に、数箇所同時に口内炎があり、1箇所が治っても、別の個所にまた口内炎が発生するという「口内炎の連鎖」の日々で、食事をするのも話すのもつらかった。

当時の生活ぶりを振り返ると、社会人として責任のある仕事を任されはじめた頃で、
・プレッシャーのかかる仕事が急激に増えた
・まるまる休める日が2~3日/月だった
・出張が多く、ホテルで過ごすことが20日前後/月だった
という状況があった。

つまり、
「食生活の乱れ」「肉体的疲労」「精神的疲労」
が重なった結果、口内炎やヘルペスがよくできたのだろう。

口内炎やヘルペスについて、フリーマガジンR25のコラム(インターネット版では2009年6月2日号)でコメントしている東京歯科大学教授の山根源之先生の言葉を要約すると、
「口は粘膜なので非常に敏感」
「(粘膜は)皮膚よりも表面を保護する角質が非常に薄く、表面近くに毛細血管が張りめぐらされている」
「(したがって)体の変化や反応が出やすい」
「口の中だけでなく、その裏側である唇の周りに反応が出る場合もある」
「口から肛門までは同じような粘膜でつながっている」
「(したがって)消化器系のどこかが悪くなるとほかの粘膜の状態も悪くなる」
そうだ。
つまり、口内炎やヘルペスの原因は「消化器系の不調」であり、口内炎やヘルペス発生は「消化器系不調のサイン」であるのだ。

R25のコラムでは、
・口は食べたり話したりするので安静を保ちにくい
・気にして舐めたりすると、菌が付着して悪化する
という。

したがって、口内炎になってしまった場合の処置や予防は、
・水分を摂って口の中を乾燥させない(粘膜は乾燥に弱い)
・食事をする際は、よく噛んで唾液で口の中を潤す
・食後は歯を磨く
などがいいらしい。

ただ、口内炎の原因は、「消化器系の不調」であるわけであるから、
根本的な対策は、
「ストレスをためない」
「食生活を乱さない」
「疲労をためない」
ことだ。
しかし、「根本的対策」となるとライフスタイルそのものを見直さない限り難しい。
「体質的に消化器系が強い人」を除いて、たいていの人は「口内炎」を健康のバロメーターとしてチェック機能に活用し、適度に対処しながら付き合っていくしかないんだろうなぁ、と思う。

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