よい人間関係とは、
「相互に“気づき”を与える関係でなければならない」
と思います。
また、人にとって居心地のよい相手には「癒し系」と「和み系」が
あります。
すなわち、
「癒し系」=疲れて傷ついた心を癒してくれる人、
「和み系」=自分を作ったり演じたりすることなく、素で接することができる人、
です。
しかし、「癒してくれる」、「和ませてくれる」だけの関係では、一方的な関
係になってしまいます。
人間関係は、相手とのバランスが重要なのです。
精神的、経済的、日常生活的、世間的、社会的、組織的…など、人は色々な理
由で「離れられない切っても切れない関係」でつながっていますが、どちらか
一方が強ければ、健全で立場をわきまえた対等な関係は成立しません。
知り合いを見回しても、どちらか一方が強い関係は、どこかで破綻しています。
仮に破綻していないとしても、一方が屈折した精神状態でいるか、「世の中こ
んなもん」と悟っているか、諦めているかです。
一方的な関係は、最初はよいかもしれませんが、長くは続きません。フィフティ
フィフティ(50:50)の関係がベストですが、少なくとも、60:40の関係は維持できて
いないと、「この関係はヤバいかも」と思ったほうがよいです。
一方的な状態が長く続けば、どこかで帳尻を合わせておかないと、どちらかが
「我慢しっぱなし」の状態となり、いつかは「心の器」から「我慢」という水
が溢れ出してしまいます。
また、単なる「癒し・和ましの関係」では、よい人間関係は継続できません。
お互いのものの見方や考え方、所為動作を日常の交流の中で目の当りにして、
「う~ん、なるほど」という気づきが相互に生まれる関係が、必要なのです。
┌──────────【 ポ イ ン ト 】──────────┐
「癒し・和まし」の関係だけでは、よい人間関係は築けない。
相互に気づき気づかされる関係と、相手とのバランスが、
継続的によい人間関係を創ることができる。
└─────────────────────────────┘
(※本文は2007年11月29日配信版の、まぐまぐ「あなたの市場価値を高めるビジネス発想術」に
http://career.mag2.com/hassou/backnumber.html
寄稿したものです)
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