国語辞典によると「道場破り」とは、
「武芸の修行者が他流の道場へ行って試合をし、相手方をすべて打ち負かすこと」
だそうだ。

武芸ではないが、私は「道場破り」に近い状態になることがある。
ちなみに、私の「道場破り」とは、「マッサージ院」である。

私のからだを揉んだことがある施術師の方なら誰もが知っているが、基本的に「年がら年中」全身・・・、特に「肩、首、腰」の順番で凝っている。

本人の中では、この状態は「日常」であり「通常」なので、自覚症状が無くなっているが、一般的な人と比べると「ほぼ365日肩こり」状態らしい。
自分の感覚では「今日は体調がいいぞ」と思っても「お辛くないですか?肩がパンパンですよ」と言われる。

常にそんな状態だから、年に5~6回は「肩こりで死ぬんじゃないか」というぐらいに全身が凝りまくってしまうことがある。
その時は「吐き気、頭痛、全身のけだるさ」が半端(ハンパ)じゃなくなっていて、仕事どころじゃない状況になる。

先日、年に5~6回おとずれる「全身凝りまくり」&「吐き気&頭痛」の症状が出張先で襲ってきた。
とりあえず、感覚を頼りに街をさまよいとあるマッサージ院へ。
「60分(4000円)」をオーダーすると、お着替え用のジャージとTシャツを渡され早速施術開始。
しかし、全く気持ちがよくない・・・というより全く凝りに「圧」が掛っていないのだ。最初はガマンしていたが、施術師さんが「力の加減はいかがですか?」と聞いたタイミングで「今の(力の)20倍で!お願いします」と私。
しかし、一向に「圧」は高まらない。

その様子を見て(私はうつ伏せだから実際は見えないが、声の様子と圧し方)、施術師が変わった。
「私ならご満足いただけるでしょう」感が伝わってくる揉み方で、確かに最初の施術師さんよりはうまいが、それでも物足りない。
この手の施術師さんが厄介なのは「自分の施術技術に自信を持っていること」である。
「気持ち良くないはずがないだろう」「ご満足いただけたはずだ」
と思いこんでいるから、「ありゃ、こんなお客さんもいるんだ。まだまだ施術技術を高めなければなぁ」と反省したり、心が折れたりしないから、成長が無いのだ。
つまり、「お客さんのコリの特徴がわかりましたから、次回はリベンジさせてください」的反省がないから、「次回に期待してまた行こう!(かな)」という気分にならないのだ。

そんなことを考えているうちに、「可もなく不可もなく」60分の施術時間は終了した。
お金を支払う時に「運動をした方が・・・」「肩を温めた方が・・・」と一般的なことを言われたが、こっちは内心「全然、吐き気も全身の倦怠感も解消されていないんだよ~」という状態。
その日は、その後、2件のマッサージ院を「ハシゴ」してしまった。
計3件をハシゴしたおかげで、少しはマシになったが、しかし、最終的に残ったものは「むなしさ」だった。

それにしても、振り返ると、おそらく今までの人生で200~300回はマッサージを受けているが、合格点をつけられる施術は、せいぜい4~5回である。
「ほぼ満足」になると、「1~2回」しかない。
年々、肩こりの程度と頻度は増しているので、この「道場破り」をしなくてもよいマッサージ院や施術師さんと早く出会いたいものである。

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