「カロリー・糖質ゼロの炭酸飲料市場の競争が激化している」
という記事が出ていた。
確かに、炭酸飲料のCMを見ていても、「カロリーゼロ」をウリにしている商品が目につく。
記事では、「これまで市場をけん引してきたお茶やコーヒーが伸び悩んでいる」ため、「各飲料メーカーは成長市場として炭酸飲料に目を付けている」と解説していたが、まさしく、その通りではないかと思う。
私は「お茶やコーヒーの市場の伸び悩み」は、「出尽くし感」が最大の理由ではないかと思う。
お茶とコーヒーは、「茶葉あるいは豆のクオリティ」、「抽出技術」、「飲むシチュエーション」、「カロリーゼロ」(コーヒーの場合)を中心に工夫を凝らし、あとはネーミング合戦を繰り広げ市場を広げてきた。
しかし、もうこれ以上の目新しさはなく、定番商品が着実に売れるという市場としては「踊り場段階」であろう。
炭酸飲料は、以前は(データに基づく話ではないが)男子は好きだが、女性に好まれる飲み物でなかった気がする。
しかし、感覚的には以前より嗜好する女性が増えた気がする。
マンガ喫茶やファミレスのフリードリンクで、若い女性が何を飲むのかチェックしていると、結構、「男性系飲料」と思っていたコーラやジンジャーエールを注いでいる人を見かける。
女性は、ケーキなどスイーツが好きなので、飲み物を飲む際は「低カロリーもの」を飲む傾向が高い。
つまり、ゼロカロリー炭酸飲料は、そういった心理を満たすことにもなる。
話は変わるが、飲料商品購入の「3秒の法則(3秒ルール)」というのをご存じだろうか?
「3秒の法則」というと「テーブルに落とした食べ物が3秒以内なら、拾って食べてもOK」的な仲間内の食事の席の暗黙ルールを連想するかもしれないが、この3秒の法則とは、
「客が購入する飲料を選択する時間は平均3秒」
というもの。
つまり、飲料商品の場合、客は、新商品は目新しさで購入するケースもあるが、「一度いくつかのお気に入り商品が定まると殆ど購入する商品はブレない」というデータなのだ。
「ゼロカロリー炭酸飲料」に新規参入するメーカーや商品の売れる商品企画のカギは「客のお気に入り商品のひとつになれるかどうか」と言えるだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ126号より)
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