つまり「仕事をする上での基本的なマナー」なのだ。
「初めて会う人や会社を訪問する時」は、可能な範囲で、相手や相手企業の経歴や特徴など事前に情報を仕入れておくことが「訪問時の仕込み」に必要な作業となる。
以前、何かで読んだ話であるが、サントリーの佐治会長(初代)は、人に会う際は、相手の名前や年齢、出身地や趣味、嗜好など詳細な情報を事前に調べ挙げて、「相手との面談」に備えたというが、これは「人に会う際の究極の仕込み」であろう。
佐治会長の例ではないが、世の中で成功している人ほど「仕込み」は万全なのだろう。
筆者は、企業の仕事のやり方の適合性や有効性を評価する「マネジメントシステム審査」の仕事をすることがあるが、もちろん審査員の仕事にも「仕込み」はある。
基本的な仕込みには、監査に訪問する企業の
・企業情報
・今までの監査で得られた情報
・業界を取り巻く情報や専門用語
を事前にチェックして理解しておくことである。
さらに一段、進んだ「審査員の仕込み」をするとしたら、
『企業が提供する製品やサービスを利用しておく』
ということが必要だろう。
筆者の例で言うと、今までに、
「商品やサービスを事前に利用する」のはもちろんのこと、
・会員カードを作る
・口座を作る
・アンケートはがきを出す
・抽選のある景品に応募する
・身の周りの人に商品やサービスを利用させて評判を聞いておく
などをしたことがある。
審査をしていく過程の中で、「どのように業務の対応手続きが取られたのか」を確認する際に、「自らのデータである」から関心度が自然と高くなるし、企業側の説明をお聞きした時も業務に対する安心感や信頼感の善し悪しの実態や実感がつかみやすい。
筆者の知っている審査員では、宝飾メーカー・販売の会社に訪問した時に「下取り用の地金」を持って行き、本人確認や下取り品の確認などの手順を確認された方がいる。
「仕込み」は、『仕事をする上での基本でありマナー』だ。
十分な「仕込み」は、相手に対する信頼感も増し、仕事を円滑に進める上での重要な要素なのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ121号より)
【よかったらクリックお願いします♪】↓

ブログランキングranQ
企業家ブログ→http://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35