Goo辞書によると、
「他者に同調することを好まないスノッブの存在により、市場における商品・サービスの需要の増大に反して実際の消費者需要が停滞する現象」
と解説されているが、ちょっとわかりにくい。
筆者のイメージで表現すれば、
「多くの人が持っている、または支持するものではない、“珍しいもの”、“変わったもの”を好む人がいる限りそれを提供することは恩恵を得られる」
という感じだろうか。
この「スノッブ効果」をうまく利用してビジネスに成功している人が、
楳図かずおさんデザインの「紅白の部屋」や、AKB48がデザインした、「ファンタジーの部屋」で一躍有名になった藤田精社長率いる不動産会社の「株式会社明来」である。
http://www.aki-club.co.jp/
明来のウェブサイトによれば、
(以下引用)
明来は『生活環境企業』として『驚きと興奮と感動』を創り出す事を使命とする
1.他社で出来る事業は明来で行う事業ではありません。
新しい発想で『驚き』を持つ事業こそが明来で行う事業です。
2.社員もお客さまも『興奮』して頂ける事業を展開することで、既成概念にとらわれない事業に挑戦していきます。
3.お客様に『感動』して頂く事が明来の仕事であり、明来がお客様から頂く対価は『感動料』です。
(引用ここまで)
と会社の存在意義が明確にされている。
つまり、「紅白の部屋」や「ファンタジーの部屋」は『驚きと興奮と感動』をコンセプトにした物件作りなのだ。
ただ、この手の作りの部屋は「大衆ウケ、万人ウケ」は非常に悪い。
別の言い方をすれば「無難な部屋」ではない。
しかし、数は少ないがこの部屋に価値を感じる人はいる。
その人にとっては、「驚きと興奮と感動」で得られた価値は少々一般的な不動産の市場価値と比較して割高であっても得難いものなのである。
藤田社長は、「スノッブ効果」以外に、「あめちゃん効果」を使った業務戦略も行っている。
「あめちゃん効果」とは、「小さい子どもが町の雑貨屋さんにお買い物に行ってお店のおばちゃんから貰える飴玉」と同じ原理、つまりは「ちょっとしたおまけ」作戦である。
例えば、入居時には自転車や家電、海外旅行航空券が貰え、毎月、クーポン券や映画観賞券が配付されるのだという。
藤田社長は千葉出身であるが「驚きと興奮と感動」が受け入れられる風土は関西にあるという信念で、事業は関西圏を中心に展開している。
藤田社長のご実家は千葉県四街道市のクリーニング屋さんらしい。
どうやら筆者の実家と近いようなので一度、藤田社長の原点でもクリーニング屋さんのサービスを受けてみたいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ122号より)
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