先日、青森県弘前市で所用があった。
その時に2時間ほど時間ができたので、2~3年前から全国的にブレイクしている黒石市の「黒石焼きそば」である「つゆ焼きそば」を食べに行こうと思った。

旅行者が弘前から黒石に向かうには弘前から黒石まで全長約17キロを約30分で結ぶ弘南鉄道弘南線が便利だ。
時刻表を見ると、日中は30分おきに走っていて、黒石で50分ほど時間が取れることがわかった。
「つゆ焼きそば」なら調理時間に10分、食事時間に15分もあれば大丈夫だろうから、「つゆ焼きそばがメニューにあるお店を20分ぐらいでみつければなんとかなるよな」と考えた。

弘前を出発した2両編成の電車(弘南線は電化されている)は、畑や水田地帯をゴトゴトと買い物帰りの主婦や部活帰りの高校生、高齢者を乗せて軽快に走る。
車両は東急電鉄の「お古」なので乗客数が少ない割に都会を走る通勤タイプのロングシートだ。

黒石駅に着くと、なんだかとても懐かしい気持ちに駆られた。
それは、1984年に「黒石駅」を訪れたことがあるからだ。
その時は、旧国鉄時代の黒石線に乗って奥羽本線の川部駅から来た。
ちなみに、国鉄の黒石線は1984年に廃止となり、1998年までは弘南鉄道が運営を引き継いでいた。
しかし、黒石線は
・電化されておらず気動車であり、車両管理、運行管理などが難しい
・JRとの直通運転がない
・運賃が各社ごとの精算になりメリットがない
などの理由で1998年に廃止になってしまった。

自分を変える”気づき”の話-弘南鉄道黒石駅


外野の意見としては、「地域住民への利便性などのメリット」を考えて、例えば「弘前→黒石→川部→弘前(その逆も)」と行ったJR路線(川部⇔弘前間)と弘南鉄道路線(弘前-黒石-川部)を相互乗り入れしたダイヤや、料金体系を工夫するなどの対策をする組織を超えたコラボレーションをしてみたらどうなったのだろう、と思う。

さて、ガイドブックもなしに黒石に降り立ったわけであるが、黒石駅には「つゆやきそば」マップがちゃんとあった。
方向感覚には自信があるので、頭の中で記憶したマップのイメージに従って街を散策する。
中華料理屋は多いが、「つゆ焼きそば」を提供しているかわからないので、25分ぐらい無駄にぐるぐる歩いて、結局、駅前の「輝洋食堂」へ。
予定していた帰りの電車まですでに20分程度しかないが、「なんとかなるだろう」と「つゆ焼きそば」を注文する。

自分を変える”気づき”の話-輝洋食堂


しかし、大将がコテコテの津軽弁&とっても話し好きでなかなか調理が始まらない。
初めてのお店に入り、地元の話を聞けるのは旅の醍醐味であり楽しいが、明らかにこのペースでは電車に間に合わない。
大将と話をしながら、頭の中に地図を浮かべて一計を案じた。
それは、「黒石から川部にバスかタクシーで抜ける」である。
予定では、弘前に戻って、青森行きの電車に乗る予定だったので、その電車に青森寄りの川部から乗車できれば問題ない。

大将から、
・やきそば自体は黒石では昔からのおやつ(新聞紙を筒状に切った入れ物に具なしのやきそばが入っているもの)だったこと
・大将は、若い頃に大宮で修行してきたこと
・麺が「平打ちちぢれ、中太手打ち麺」のはずだが、機械の老朽化で最近は麺が細くなっていること
・一度に5人前以上作ろうとすると味が悪くなること
・この店のスープはソースベースであること
・つゆ焼きそばのルーツは以前存在した「美満寿(みます)」でそこの息子はボクサーだったこと(東洋太平洋のチャンピオンだったらしいが真偽は不明)
・あげ玉は、大将のお母さんが、注文が入ると別室で揚げていること
・換気扇の調子が悪くて、回すのにコツがいること
(実際、回すまでにレンジ台の上に大将が登って数度トライしていた)
などの話を聞きながら、下記のように情報を入手してみた。
(私)「黒石から川部までってバスありましたっけ」
(大将)「1日に数本だから便が悪いんだゎ」
(私)「車だと何分ぐらいですかね?」
(大将)「10分さぐらいだべ」
(実際には、20分弱要したが)

この情報で、「タクシーを使えば、なんとか弘前で乗ろうとした電車を川部でつかまえることができる」と安心。
料金は電車移動に比べて割高だが、距離的には10数キロ短縮で、時間的には30分程度余裕ができた。

出てきた「つゆ焼きそば」(600円)は見た目よりもあっさりしていて、とても食べやすい。

自分を変える”気づき”の話-つゆ焼きそば

また、麺が平打ちというのも、舌触りがよく美味しかった。
大将曰く、「昨年ぐらいまでは、つゆ焼きそばを食べにくる人でにぎわっていたが、今年は明らかに少ない」という。
しかし「元に戻っただけ」という感じで、悠々自適な面持ちで仕事しているのがなんだかうらやましかった。

【よかったらクリックお願いします♪】
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログランキングranQ
企業家ブログhttp://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35