2009年5月3日付の産経新聞の報道で、コンビニエンスストアのファミリーマートが食品廃棄物から作った資料で育てた豚の肉を使った弁当を5月26日から発売することを報じていた。

この記事の内容を簡単にいえば、
「店舗と弁当製造工場から排出される食品廃棄物を100%飼料として育成された豚肉を全面的に使った弁当を発売する。ファミリーマートでは、こうした商品の取扱店舗を計画的に増やしていく。」
というもの。

記事によると、現在は、
・都内7区や八王子市など約140店舗から出た食品廃棄物を千葉県旭市と匝瑳市の飼料工場に運搬
・この飼料で育てられた豚肉で「千葉県産焼豚肉丼」を開発し、千葉県内の約300店を対象に3万食限定で発売
ということらしい。

ちなみに、このような食品循環は「リサイクルループ」と呼ばれる仕組みであるが、法律的な位置づけとしては、平成19年12月に施行された改正食品リサイクル法がある。
この食品リサイクル法では、平成24年度までに、業種全体で達成が見込まれる目標が設定されている。
各業種別の再生利用等の実施率目標は、
・食品製造業:85%
・食品卸売業:70%
・食品小売業:45%
・外食産業:40%
と設定されている。

ファミリーマートの動きは、他のコンビニエンスストアにも波及するであろうと思うから、食品小売業の再生利用等の実施率を押し上げるために影響力は大きいとおもう。
個人的には、
『食品廃棄物回収に伴うエネルギー消費など環境的側面』を鑑みて
・都内の店舗で食品廃棄物を回収するのなら、都内の飼料工場、都内の養豚場を利用する構想で「東京都産焼豚肉丼」の開発をした方がよい
・「千葉県産焼豚肉丼」を出すなら、食品廃棄物の回収も千葉県の店舗でまずは実施すべき
ではないかと感じる。

つまり、簡単にいえば、「リサイクルループの理想形」は「自分の地域で出した廃棄物から育った豚肉はできるだけ自分の地域で循環させる」であるべきだろう。
そうでなければ、「排出する人と消費する人」が違うわけで、純粋なリサイクルループになっていないと思う。

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