2009年1月29日に負債総額502億円(2008年12月現在)で札幌地方裁判所へ民事再生法の適用を申請した北海道の老舗百貨店の「丸井今井」の札幌地裁への再生案提出期限が10月16日と半年余りとなった。
ここ数日の報道によると、支援に名乗りを上げているのは、
・三越伊勢丹ホールディングス
・高島屋
の2社であったが、どうやら「丸井今井」は高島屋をスポンサー企業として選ぶ方向になったようだ。
その決め手は、「現在経営を続けている全店を存続する方針」を高島屋が再建策として示したことが大きいようだ。
「丸井今井」は、1872年に小間物屋として札幌で創業し、道内地方百貨店の経営権取得などを通じて、一時は、札幌、小樽、室蘭、函館、旭川、苫小牧、釧路店を有していた。
しかし、採算的には、札幌と函館の2店舗が黒字で、その収益で赤字の5店舗を支えているという状態だった。
内部的にはわからないが、傍目(はため)にもおかしくなったのは1997年の北海道拓殖銀行が経営破たんした頃である。
その後、1999年8月に整理回収機構が178億円の債権放棄に合意し、北海道銀行を中心とした支援が決定され、再建がスタートした。
その後の再建計画では、収益がある2店舗(札幌、函館)と見込みのある旭川店を加えた「丸井今井」と収益や存続が見込めない「北海道丸井今井」(小樽、室蘭、苫小牧、釧路)に会社分割をして、伊勢丹の支援を受けながら経営再建を図ったが、結局は今年1月の「民事再生法の適用申請」(経営破たん)となってしまった。
筆者は、北海道で仕事をするようになってから、9年ほどになるが、その間、地元紙や地元経済紙の情報や実際の丸井今井各店の運営状況を目にする機会があった。
伊勢丹が経営支援してからは、
・不採算店は切る
(小樽、苫小牧は2005年10月23日に、釧路は2006年8月20日に閉店)
・高級百貨店化へ志向
という舵取りをしてきた気がするが、それが余計に「丸井今井」にとっても「道内経済」にとっても「失敗」となった気がする。
その理由は、たとえば、
・地方百貨店が閉店し、商店街がさびれた
(地域に合った戦略と改善が不十分)
・2003年に札幌進出(札幌駅前地区)した大丸との差別化
(高級志向の特色が出ていない)
・札幌店の近隣(大通地区)にある三越との差別化
(伊勢丹は三越とホールディングスで同グループとなった)
・東急百貨店(札幌駅前地区)との差別化
(伊勢丹は東急百貨店と業務提携している)
などである。
このような過去の経緯もあり、
・不採算の旭川店、会社分割して運営を継続している室蘭店を基本的には存続する方向
・伊勢丹は道内百貨店とのしがらみがあり、特色が出せないし、生かせない
(高島屋は道内に関連する百貨店がない)
・伊勢丹が示す「三越との融合」は「丸井今井」のカラーがなくなるという危機感
という状況と相まって「高島屋を再建パートナーとして選ぶ」方向になったのではないだろうか。
伊勢丹の提案する再生案は、傍目にも、
・丸井今井の特色が消える
・地域に根差し、マッチした経営という視点が薄い
という感じがするし、もっと穿った見方をすれば、
「三越伊勢丹ホールディングスの即効性のある利益としてプラスになる部分だけをリメイクしていただくけど、手間のかかるところは要りません」
というようにも映る。
新聞記事によると、丸井今井は「三越伊勢丹」と「高島屋」それぞれの詳細な再生案は現在開示していないが、GW明けには「再建パートナー」を決定するという。
「どちらを正式に再建パートナーとして選ぶか」
「丸井今井が再建パートナーに選んだ理由は何か」
が注目されるのである。
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ここ数日の報道によると、支援に名乗りを上げているのは、
・三越伊勢丹ホールディングス
・高島屋
の2社であったが、どうやら「丸井今井」は高島屋をスポンサー企業として選ぶ方向になったようだ。
その決め手は、「現在経営を続けている全店を存続する方針」を高島屋が再建策として示したことが大きいようだ。
「丸井今井」は、1872年に小間物屋として札幌で創業し、道内地方百貨店の経営権取得などを通じて、一時は、札幌、小樽、室蘭、函館、旭川、苫小牧、釧路店を有していた。
しかし、採算的には、札幌と函館の2店舗が黒字で、その収益で赤字の5店舗を支えているという状態だった。
内部的にはわからないが、傍目(はため)にもおかしくなったのは1997年の北海道拓殖銀行が経営破たんした頃である。
その後、1999年8月に整理回収機構が178億円の債権放棄に合意し、北海道銀行を中心とした支援が決定され、再建がスタートした。
その後の再建計画では、収益がある2店舗(札幌、函館)と見込みのある旭川店を加えた「丸井今井」と収益や存続が見込めない「北海道丸井今井」(小樽、室蘭、苫小牧、釧路)に会社分割をして、伊勢丹の支援を受けながら経営再建を図ったが、結局は今年1月の「民事再生法の適用申請」(経営破たん)となってしまった。
筆者は、北海道で仕事をするようになってから、9年ほどになるが、その間、地元紙や地元経済紙の情報や実際の丸井今井各店の運営状況を目にする機会があった。
伊勢丹が経営支援してからは、
・不採算店は切る
(小樽、苫小牧は2005年10月23日に、釧路は2006年8月20日に閉店)
・高級百貨店化へ志向
という舵取りをしてきた気がするが、それが余計に「丸井今井」にとっても「道内経済」にとっても「失敗」となった気がする。
その理由は、たとえば、
・地方百貨店が閉店し、商店街がさびれた
(地域に合った戦略と改善が不十分)
・2003年に札幌進出(札幌駅前地区)した大丸との差別化
(高級志向の特色が出ていない)
・札幌店の近隣(大通地区)にある三越との差別化
(伊勢丹は三越とホールディングスで同グループとなった)
・東急百貨店(札幌駅前地区)との差別化
(伊勢丹は東急百貨店と業務提携している)
などである。
このような過去の経緯もあり、
・不採算の旭川店、会社分割して運営を継続している室蘭店を基本的には存続する方向
・伊勢丹は道内百貨店とのしがらみがあり、特色が出せないし、生かせない
(高島屋は道内に関連する百貨店がない)
・伊勢丹が示す「三越との融合」は「丸井今井」のカラーがなくなるという危機感
という状況と相まって「高島屋を再建パートナーとして選ぶ」方向になったのではないだろうか。
伊勢丹の提案する再生案は、傍目にも、
・丸井今井の特色が消える
・地域に根差し、マッチした経営という視点が薄い
という感じがするし、もっと穿った見方をすれば、
「三越伊勢丹ホールディングスの即効性のある利益としてプラスになる部分だけをリメイクしていただくけど、手間のかかるところは要りません」
というようにも映る。
新聞記事によると、丸井今井は「三越伊勢丹」と「高島屋」それぞれの詳細な再生案は現在開示していないが、GW明けには「再建パートナー」を決定するという。
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「丸井今井が再建パートナーに選んだ理由は何か」
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