「仕事の資料づくり」をする際は、売り場面積の大きな大型書店に行き、比較的「大人買い」をすることになる。
つまり、一度に関係しそうな本を10~20冊ぐらい買うのだ。
金額にすると約2~3万円。
「サラリーマンの時代の小遣い」でこれを賄なおうとすると、キツイので相当吟味して2~3冊に絞り込む。
しかし、今では「経費」として処理できるので「これは!」と思った本はあまり迷わずに手を伸ばす。
どの本にも「この部分、使えるなぁ」という部分が少なくとも数ページはあるから、あとで「あの本も買っておけばよかったな」となりたくないからだ。
札幌には、駅前に「東京旭屋書店」、「紀伊国屋書店」、「三省堂」と大型書店がある。
私は、この3店の中では、東京旭屋書店の来店頻度が高い。
その理由は立地。
・旭屋書店は札幌駅ビルにある(筆者はJRを利用することが多い)
・飲食店街が駅ビルにある(筆者は本屋さんの後に食事を摂ることが多い)
ことが大きな要因だ。
先日、旭屋書店に寄ろうと思ったら、「三省堂」に衣替えしていた。
気づかないうちに、旭屋書店は2009年1月31日で閉店となり、その場所に、2月28日から三省堂がグランドオープンしたのだ。
本を買う立場で考えれば、「書店が減ったわけでもなく、売り場面積も変わらない」から書店の経営を旭屋書店がしていようと、三省堂がしていようが利便性としては影響がない。
ただ、個人的には、筆者が2007年5月に上梓した本(不祥事を止めるISO思考(光文社)初版1万5千部)を三省堂は5冊しか置いてくれなかったが、旭屋書店は50冊置いてくれたので、旭屋書店に対する思いは強い。
1977年に札幌進出した旭屋書店の「撤退」は、「札幌駅前書店競争」に敗れた結果ではあるが、なんともさびしい。
話は変わるが、出版・書店業界に強い友人の話だと、年間に書店の数だけでいえば、400店舗が新規出店し、1000店舗が閉店しているのだという。
つまり、差し引き600店舗が毎年日本から無くなっているのだ。
「閉店した書店の本はどこに行くのか?」と言えば、当然、一部を除き本は書店の「買取ではない」から出版社に戻される。
つまり、出版社から見れば、「書店にあった在庫(資産)が出版社に戻ってくる」わけである。
出版社に戻ってきても、「出版社直販」での販売は殆どないから、要は「不良在庫」となり最終的には「処分」されることになる。
近年の書店の急激な閉店により、出版社は、どんどん多くの「不良在庫」が顕在化してくる。
全般的には「出版物」は売れない傾向があるために売上が出版社は激減している。
そこに、どんどん不良在庫が顕在化する。
一見すると内部留保があるように見える出版社ではあるが、見かけ上の経営体力は急速に弱まっていくのだろう。
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