政府が2009年3月16~18日、20、21日の計5日間にわたって、経済、金融、人材・雇用10テーマについて、各界の有識者83人から経済政策に関する意見を聞く
「経済危機克服のための『有識者会合』」
を開催している。

この会合の目的は、
「有識者から聴取した意見を政府・与党が検討している追加景気対策に反映する」
ということになっている。
麻生首相は有識者会議の冒頭で、
「永田町、霞が関だけで決めるのではなく、いろんな方々から危機克服にあたっての意見を聞き、政策に生かしたい」
と述べたそうだ。

ただ、新聞、テレビなどメディアの報道によると、
・有識者1人あたりの持ち時間は10分程度である
・83人の意見をどのようにまとめるのかプロセスが見えない
・提言を取りまとめる予定がない(意見がいいっぱなしで終わる可能性大)
・提言の実行と効果を議論する場がない
そうだから、麻生首相の
「政権浮揚の人気とりパフォーマンスで終了!」
してしまう可能性は、各メディアが論評するように高いのかもしれない。

有識者会合に招かれたメンバーを見ると、首長から、東国原宮崎県知事、橋下大阪府知事、財界から、御手洗経団連会長、新浪ローソン社長、エコノミストから中谷三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長、リチャード・クー野村総研主席研究員、経済評論家の勝間氏など著名なそうそうたるメンバーである。
ただ、個人的には、「経営コンサルタント」界からの選出が「星野佳路星野リゾート社長」ぐらいなのがさびしい。

現在までに、出席者から出された提言で興味深かったものを挙げてみると、
≪中谷三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長≫
「消費税を20%にして、その代わりに国民1人当たり20万円を給付する」
「廃県して300の藩を設置する」
≪橋下大阪府知事≫
「電気自動車を普及させるための施策を取る」
≪伊藤東大大学院経済学研究科長≫
「贈与税を一時的に免除して、高齢者の資産を消費に」
≪星野佳路・星野リゾート社長≫
「GWを県ごとにずらして実施。混まないので旅行がふえる」
などだ。

面白い提言もあると思うが、
・誰がその提言のさらなる検討を指示するのか?
・実行が決まった提言の進捗状況は誰が評価していくのか?
などが決められていないとしたら、なんだかもったいないな、と思う。

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