「ファンからのプレゼントは一切お断り」
という告知を3月4日付の公式ホームページで掲載していることを2009年3月18日のJ-CASTニュースが報じていた。
記事によると、
・プレゼントを断る芸能事務所は珍しい
・一般的には、いただいたプレゼントはタレントに渡される
・タレントへのプレゼントは、人気のバロメーターにもなっている
・箱詰めのプレゼントは一度開封し、中身を確認した後でタレントに渡すのが一般的
・プレゼントが食品の場合は、タレントにはプレゼントが届いたことだけを伝えて事務所で処分する場合がある
・いきなりプレゼントお断りの告知を出したことについてネットで話題になっている
・ネットの書き込みでは、「花やお菓子と一緒に生理用の“ナプキン”も送ったというものもあった
など、この告知に対する反応が掲載されていた。
今回、このような告知が出された理由について、J-CASTニュースがセント・フォースに取材すると、
「高価なプレゼントを贈られるファンの方もいまして、お気持ちはありがたいのですが、ファンの方の負担を考えると、今後はプレゼントを遠慮していただこうということになりました」
との回答があったという。
恐らく、事務所サイドからすると、この表向きの理由以外にも、
・送られてくるプレゼントを開封して安全性する手間が非常に掛る
・所属タレントに送られてきたプレゼントを引き渡す作業が煩雑
(所属タレントが事務所に立ち寄ることはほとんどない)
・プレゼントが高価過ぎて、タレントが受け取ることを気味悪がる
・タレントが受け取りを躊躇するようなプレゼントでも、高価なものであるば処分が事務所として厄介
といった理由もあるのではないだろうか。
話は少し変わるが、「著名人に送るプレゼント」といえば、筆者は政治家に「自らの著作本」を献本したことがある。
この意味は、
・「この政治家、いいこと言うなぁ」という人に「参考になれば」の想いで送った
ケースと、
・「この政治家、もっと論理的にものごとを捉えようよ」という人に「叱咤激励」の想いで送った
ケースがある。
政治家は、基本的に市民に(少なくとも表面上は)優しく、「形式的」か「手書きのコメント付き」かは別にして、献本するとほぼ間違いなく「御礼状」が届いた。
これが、評論家や学者の先生だと、まず「御礼状」を含めて反応はない。
この差は、おそらく、、
・政治家には、秘書など事務処理をしてくれる人がいる
・政治家は、世間の評判をとても気にする
・著名な評論家や学者の先生は、贈り物を頂く数が多いが、事後処理をする時間がない
といった違いなんだろうな、と思う。
ただ、いままでに例外が1件あった。
それは、某首相経験者の衆議院議員に「拙著を献本」した時のことである。
この方は「プレゼントは一切頂かない方針です」と送った本を返送してきた。
「政治家の公平性や利害関係の透明性」
を担保するためには、少額か多額かは別にして「贈答品」はもらわない方がリスクはない。
しかし、
「著作本を政治家に送るというのは、意見や提言を政治家に伝えることが目的で、送る側には全くプレゼントという認識はなかった」
ので、正直、返送されてきた時は、
「え~、“プレゼントを受け取らない方針”は理解できるけど、こっちは“贈答品”の気持ちはないし、送った中身は見ている(開封されたものが返送された)のだから、意図を理解して、対応を分けて(贈答品扱いをしないで)ほしいな。しかし、著作本すら受け取らないなんて、この人は、人の意見や話に耳を傾ける姿勢がないのではないのかな?」
と思った。
芸能事務所でマネージャーをしている知人に聞いた話だと、一般人が想像する以上に人気タレントにはファンレターやプレゼントが送られてくるそうだ。
つまり、「よっぽど特徴的なものを頂かない限り、もらった記憶すら残らない」ということを理解しておくことが重要なのだろう。
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