最近びっくりしたのが、
「高速道路料金の“2重取り”料金の返還なし」
という国の対応だ。
せっかく、「2008年第2次補正予算関連法」が成立して高速道路が、2009年3月28日から、
「土日祝日はいくら走っても1000円」
と説明されていたのに、システムの調整が間に合わず、解消されるのは4月29日に以降になるという。

最初このニュースを聞いた時には、
「とりあえず、システムが間に合わない分、ETCの計算上は二重取りされ、料金徴収される段階、あるいはされた後の段階で請求すれば払い過ぎ料金分が返還される」
と思っていたら、「取りっぱなし=返還なし」と聞いて
「へぇ~、そんなのあり?!」
と思った。
民間の商取引であれば、約束したことがたとえ、システム上の問題とはいえ履行されなければ、なんからの形で弁済されるはずだ。
それが、「対応が間に合いませんでした。ごめんなさい」で「終了」なんて・・・おいおい。

国がらみの話と言えば、もうひとつ、
「国のミスで支払われなかった年金に対する追加手当がない」
というのも驚きだ。

先日、ニュースで、社会保険庁の職員のミスで、
「年金受給に必要な納付期間を満たしていない」
と判断され、確か、約7年で約600万円弱の年金が支払われなかった方に関する報道があった。
その方は、生活に困り、息子さんは本業以外に新聞配達のバイトをし、お孫さんは保育園まで辞めることになったという。
しかし、国は「利子や慰謝料などは一切支払わない」のだという。
「支払わない」どころか「ミスした職員の処分」も基本的にはないのだという。
その理由は、
・ミスに対して、補償すると規定がない
・ミスに対して、職員を罰する規定がない
ということらしく、この方が、このやり場のない気持ちを何とかするには、民事裁判で国を訴えるしかないようなのだ。

つまり、これら2つの事例より、基本的に
「国や公務員はミスしない」
=「ミスした場合の規定など想定していない規定していない」
という思想であり、理屈なのだろう。
まさに、
『人民は弱し、官吏は強し』
なんだなぁ、と思う。
たぶん、これを公務員に向かって、
「変だよ、こう言うのは改正しなくっちゃ」
といえば、きっと、
「悔しかったら、公務員になればいいんだよ」
と言い返されそうだなぁ(笑)

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