「顧客重視」を考える上で、必要なことは、なんといっても!!
『時代を読み、捉え、的確かつ迅速に適応する』
というセンスとシステムである。
しかし、それと一見すると対極する概念として、
『時代にとらわれない商品作り』
がある。
「時代にとらわれない商品作り」とは
「常に顧客に支持される定番商品作り」
すなわち「古臭くもなく、流行の最先端を走っているわけでもない商品作り」
と言えるのではないだろうか。
小説、漫画の世界の話になってしまうが、生涯で1000篇以上のショートショート作品を残したSF小説の大家である故星新一氏の作品は、今読んでもほとんど時代を感じさせない。
その秘密は、
「通俗性をできるだけ排除し、地域、社会環境、時代に影響されないようにする」
つまり、
・具体的な固有名詞はあまり登場させない(地名や人名、会社名など)
・価値を表す単位を使わない
(例:100万円とは表現せずに大金と書く、豪華な食事を2回すれば消えてしまう金額)
・時代にそぐわない部分を修正(改訂)する
(例:電子頭脳→コンピュータ、ダイヤルを回す→電話をかける)
などを表現上の制約として化して創作していたという。
また、隔週雑誌「花とゆめ」(白泉社)に20年以上連載をしていた「ガラスの仮面」の作者である美内すずえ氏は、
・登場人物に定番の服を着せ流行を追わない
・髪型なども流行を追わない
という工夫をしていたという。
では、「時代にとらわれない商品作り」は「顧客志向」「顧客重視」「顧客満足」に通じていない概念なのか、というとそうではない。
その商品に出合った状況が、
「20代だったとしても、50代だったとしても」
「20世紀であっても、21世紀であっても」
「日本人であっても、外国人であっても」
適応でき、通用する商品作り、ということなのだろう。
つまり、
「顧客の反応、ニーズなど満足度を機微に感じ取ること」
はとても重要なことであるが、
単に「流行を追うこと」が顧客重視ではないのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ113号より)
【よかったらクリックお願いします♪】↓

ブログランキングranQ
企業家ブログ→http://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35