「東京に出てきてまずびっくりしたのは、鉄道運賃が安いこと」
だそうだ。
その人が利用していた鉄道路線は第三セクター(以前はJR路線)で運営されているが、
「隣の駅が見えるぐらいの距離なのに、電車に乗ると230円掛ったけど、JR山手線なら隣の駅まで130円だから安いよね」
と、言っていた。
私が、
「JRになったのは、1987年で昔は国鉄と言ったんだよ。確か1980年ぐらいに(後で調べたら1981年)輸送人員の違いで幹線と地方交通線に分類されて運賃に違いが出るまでは、全国一律の運賃体系だったんだよ」
といったら、びっくりしていた。
現在では、
「収支の均衡を確保するためには、路線によって運賃設定やサービス内容に違いがあって当然」
ということが常識になっているが、ちょっと昔までは、
「国鉄(現JR)は全国一律のサービス提供」
が常識だったのだ。
公共交通機関での常識といえば、「鉄道列車内での禁煙」。
列車の「禁煙」の歴史を調べてみた。
(以下、ウィキペディアより引用)
「日本の列車禁煙化の歴史(国鉄・JR)」
1976年8月20日 新幹線初の禁煙車設置。(東海道新幹線の「こだま」16号車)
1981年 在来線初の禁煙車設置。エル特急「とき」(上野駅~新潟駅間を走行)
1982年11月 優等列車のほとんどに禁煙車が設定される
1993年3月 西日本旅客鉄道(JR西日本)、管内の普通・快速列車を禁煙化
1994年12月 四国旅客鉄道(JR四国)、管内の普通・快速列車を禁煙化
1995年 九州旅客鉄道(JR九州)が管内の普通・快速列車を禁煙化
1997年3月 東日本旅客鉄道(JR東日本)が管内の普通・快速列車を禁煙化
2004年3月 九州新幹線が開業時より完全禁煙
2005年12月 JR東日本が長野新幹線・房総半島方面の特急「成田エクスプレス」などを完全禁煙化
2006年3月 北海道旅客鉄道(JR北海道)が3月のダイヤ改正から道内完結列車を完全禁煙化
(引用ここまで)
私はJR東日本を利用することが多いが、普通・快速列車の禁煙化は、1997年3月。
感覚的には、
「まだ、約12年しか経っていないの?!もっと昔からだった気が。。。」
という感じである。
それにしても、私が小学生の頃は、
「立っている乗客がいるような比較的混雑した普通列車の中でふつうにタバコを吸っている人」
がいた。
2003年に施行された健康増進法のおかげか、都市部では路上喫煙も禁止されている現代から考えると、今では、とても信じられない光景だ。
『「感覚」や「常識」は時代とともに変わるもの』
とつくづく実感する。
日常生活の中で「絶対に無理」「実施するのは困難」というような「世間常識」や「多くの人の感覚や価値観、考え方」も、
「仕組みを少しずつ変えることで変化させることができるもの」
と言えるのだろう。
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