2008年11月29日の朝日新聞のニュースサイトで、「企業は経費を切り詰める“ケチケチ作戦”に追われている」という記事が掲載されていた。

記事によると、企業は、
1)「身の回り見直し運動」住友不動産
・全社員から経費削減のアイディアを募り始める
・社内の至る所に節約を呼び掛けるポスターを掲示
・「カラーコピーの原則禁止」「電話は3分以内」「離席時はパソコンの電源を切る」など12項目の削減策
・社内パトロールで実施状況をチェック

2)社長の「社内会議や記者発表資料が派手で立派すぎる」との苦言:トヨタ自動車
・プレス発表の資料をカラーからモノクロへ
・社内の会議では紙の資料は極力配布せず、プロジェクターに映し出した画面を見ながら打ち合わせ
・数字が悪いので社内には強い危機感がある。経費削減に聖域はない

3)その他の企業の例
・ミズノでは2フロア以内の移動はエレベーターの利用禁止
・ミズノ、帝人は新幹線や飛行機は回数券利用を義務付け
・日興コーディアル証券、三菱東京UFJ銀行はコピー用紙の裏紙利用の促進
・ダイキン工業、全日空は昼食時の消灯
・お歳暮を5千円程度の高級ホテルのスープ缶セットから3千円程度のサラダ油セットへ
などのケチケチ運動を展開しているという。

この様相はきっと、第二次世界大戦中のものがない時代の「欲しがりません勝つまでは」と同じような「切り詰められるものは何でも切り詰める」の世界なのだろう。
ただ、紹介されている企業の多くは、環境への取り組みを謳い、環境マネジメントシステムの導入をしているはずだ。
中小零細企業なら当たり前のようにやっているレベルなんだけど、とも思ってしまうのだ。
ただ、こうした活動はどこかで限界を迎える。
「経費削減」と考えると「モノ」にしか視点がいかないから「業務改善」と考えて「仕事のやり方(プロセス)」という点で考えることが必要だろう。
もちろん、コスト意識が社内全体に広がり、職員に定着するには、こうしたキャンペーン的なやり方もいいんだろうけれど。

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