アルファ通信(発行:株式会社アルファエスアイ )に掲載されていた。
この文章を読んで感じるところがあったので、一部引用してみたい。
(引用ここから)
JABが、「審査を本当に組織にとって役立つ審査にしたい」
と言う切実な気持ちは分かります。
それなら、いっその事、
「認証取得だけが目的で、システムによって組織のマネジメントを
より向上させたいなど毛頭も思って無い組織」
の審査依頼を門前払いすれば良いのです。
現実にはそんな事は出来ないし、
またあってはならないのはお分かりかと思います。
こんな中途半端な状況の中で、
審査員はどんな審査をすれば良いのか迷っています。
一方、組織の事務局なども、
認証したけれど一向に業績が良くならない事に悩んでいます。
私は次のように思います。
役立つ審査は、認証機関やそこに勤める審査員が、
組織に与えるモノでは無い。
組織のレベル、認証審査に対する要望に沿い、
的確にそれに応え得る審査こそが、
組織に役だつ審査なのだと思います。
極端に言うと、認証取得だけが目的の組織に対しては、
規定要求事項への適合性だけを観察し、認証を与えれば良い。
気づいた点は、観察事項として残す。
マネジメントシステムを有効に利用して、
業績をあげたい組織には、
組織の中で実施されているプロセスの分析をし、
それが有効に回らないのは何処が悪いのか気づいて貰えるような審査を
すればよいと思うのです。
(引用ここまで)
このコラムを読んだ時に、文章の後半の「極端に言うと・・・」以降がまさに、私が現在、審査員として組織と向き合うときにイメージしている「審査方針であり、姿勢・態度」である。行きつくところは結局そこだよな、と思った。
ただ、「認証制度が始まったそもそも」からすると「認証されている企業は規格適合性だけでなく、規格適切性、つまり、組織内で有効に活用され、改善される態勢になっていることの保証」も利害関係者には期待されているのではないか。
そしてそういう状態であることを認証するのが認証機関の役目であり、文書や帳票といった形式だけ規格要求事項に揃えた組織を認証していいんだろうか、という疑問もまだまだ心の中には残る。
そう考えると「最低限の規格適合性とコンプライアンスに対する適合」から先の取り組みは「“認証されている企業”という事実からだけでは保証されていない」、と捉えるのが「認証制度を利用する」側の認識としなければならないのだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ99号より)
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